土曜のマイアミGPは、スプリントと予選で勢力図の変化を印象づける一日となった。スプリントではランド・ノリスが勝利を挙げ、予選ではキミ・アントネッリがポールポジションを獲得した。極めて高温のコンディションの中で行われた各セッションでは、タイヤのデグラデーションが限定的であることも明らかになり、決勝に向けた戦略の方向性もはっきりと見えてきている。
アントネッリが3戦連続ポールに迫る速さを披露予選ではキミ・アントネッリがQ3最初のアタックで記録した1分27秒798を守り切り、ポールポジションを獲得した。多くのドライバーが2回目のアタックでタイム更新できなかった中、マックス・フェルスタッペンは改善に成功し、1分27秒964で2番手に入りフロントロウを確保した。両者のみが1分28秒を切るタイムを記録し、3番手のシャルル・ルクレールはフェルスタッペンからコンマ2秒弱遅れた位置につけた。この日の予選は気温約35度、路面温度約52度という過酷な環境で行われ、ニコ・ヒュルケンベルグを除く全ドライバーがソフトタイヤを選択した。ノリスがスプリント制覇 マクラーレンが1-2スプリントではランド・ノリスが安定した走りで優勝を飾り、マクラーレンがオスカー・ピアストリとの1-2フィニッシュを達成した。ルクレールは3位でフィニッシュし、ピアストリにプレッシャーをかけ続けたが、ポジションを奪うには至らなかった。このセッションでも気温は約33度に達し、全コンパウンドが使用される中、各チームの戦略が分かれた。アストンマーティン勢はソフト、キャデラック勢はハード、それ以外の多くはミディアムを選択した。決勝は1ストップが最速 想定戦略が明確にピレリの見解では、決勝は1ストップ戦略が最速となる見込みだ。タイヤのデグラデーションが小さいことから、スティントを延ばすことに大きな問題はないとされている。ダリオ・マラフスキ(ピレリ・モータースポーツディレクター)は次のように述べた。「我々は週末前から予想していた通り、1ストップが最速の戦略だ。今回のコンパウンドは安定しており、デグラデーションも低い」「ミディアムからハードへの戦略が最も速く、ピットウィンドウは22周から28周付近になる。この構成はセーフティカーなどの中断が起きやすいマイアミでは柔軟性もある」「ソフトを使う場合はグリップの高さを活かしてハードと組み合わせる形になる。その場合、ピットは16周から22周になるだろう」「ミディアムからソフトの組み合わせはラップタイムの面では劣り、ピットは32周から38周になる」「ただし、天候の影響は大きく、雨になればすべてが変わる可能性がある」高温と低デグラデーションという条件、そして不安定な天候予報という要素が重なり、決勝は戦略の自由度が高い一戦となる。フロントロウのアントネッリとフェルスタッペンに加え、スプリントで勢いを示したマクラーレン勢がどのように絡むかが大きな焦点となる。