2025年F1メキシコGPの予選で11番手以下だったドライバーのコメント。10月25日(金)にエルマノス・ロドリゲス・サーキットで2025年のF1世界選手権 第20戦 メキシコグランプリの公式予選が行われた。Q2敗退組の筆頭となったのは角田裕毅。わずか0.012秒差でQ3進出を逃したものの、マックス・フェルスタッペンとの差は僅少で、ロングランでの競争力に手応えを示した。ハースのエステバン・オコン、ザウバーのヒュルケンベルグ、アストンマーティンのアロンソがこれに続き、いずれも接戦の中であと一歩届かず。
後方グループでは、レーシングブルズのリアム・ローソンとザウバーのガブリエル・ボルトレトが苦戦。ウィリアムズのアルボンはブレーキトラブルに泣き、アルピーヌ勢のガスリーとコラピントもQ1で敗退した。グリップ不足と路面温度の変化が順位を大きく左右した一日だった。11番手:角田裕毅(レッドブル)「今シーズンずっとそうなんですが、Q2とQ3の差が本当に小さいんです。今回はそのわずかな差で届かなかったのが残念でした。今週末はクルマの感触が良くて、予選でもきれいな走りができましたが、期待していたほどのグリップは得られませんでした。このような接戦だと、ほんの少しで順位を落とすこともあります。セッション自体はクリーンに進められましたし、ポジティブに捉えています。明日は新しいチャンスが来ると思いますし、ロングランの感触も良かったです。マックスとの差が近かったのは良い兆候ですし、それが常に目標です。明日は10番手スタートになるので、集中して最初から攻めて、コンストラクターズ2位争いのためにも良いポイントを取りたいと思います。」12番手:エステバン・オコン(ハース)「チームの努力に感謝している。最近苦戦していた予選ペースが明らかに改善された。クルマのフィーリングも良くて満足している。Q3に届かなかったのは残念だ。最後のQ2のラップで、ツノダとルクレールのダーティエアに入ってしまった。誰のせいでもなく、単にタイミングが悪かっただけだ。リアを失って最後のセクターでタイムを落とした。あと0.03秒あればQ3に行けたし、あのセクタータイムを維持できていればP5も狙えたと思う。」13番手:ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)「今日の予選にはあまり満足していない。プラクティスのペースからもう少し期待していた。限界に近いところまで攻めたけど、あと2〜3コンマが足りなかった。ラップはクリーンで一貫していたけど、ペースが足りなかったね。それでも戦える位置にはいるし、明日のレースは新しいチャンスだ。中団は接戦だから、戦略を慎重に考えて、いい結果を持ち帰りたい。」14番手:フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)「今日はペース不足で苦しんでいた。予選で得られる結果としてはこれが限界だったと思う。グリップは非常に低かったけど、それは全員同じだ。明日のスタート直後、ターン1からの数コーナーで何か得られるかもしれない。全力を尽くしてポイントを狙う。」15番手:リアム・ローソン(レーシングブルズ)「今日はクルマが速かったし、Q1は良かった。Q2ではバランスに苦しみ、最初のラップでミスをしてしまい、その後の流れが難しくなった。2回目のラップもうまくいかず、最後はユーズドタイヤで試したけど、タイムはさらに落ちた。明日は厳しい位置からのスタートになるが、チーム全体でポイントを狙っていく。」16番手:ガブリエル・ボルトレト(ザウバー)「正直、ちょっと残念だ。最初の2ラップは良かったけど、ソフトの最後のプッシュではすべてをまとめ切れなかった。全体的にグリップを見つけられず、思ったようなラップにならなかった。ペースはあっただけに悔しい。ここはオーバーテイクが難しいサーキットだから、明日は簡単ではないけど、全力でチャンスを掴みたい。」17番手:アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)「セッション間でコンディションがかなり違って、予選ではFP3よりグリップがずっと少なかった。今週末はずっとフィーリングをつかめず、理想の走りに届いていない。トラックの変化に合わせられず、今日はスライドが多かった。予選前にブレーキにも問題があって、それも要因だと思う。チームとしてデータをよく分析して改善したい。メキシコは通常ワンストップだから、明日は何が起きるかわからない。最後まで諦めずに戦う。」18番手:ピエール・ガスリー(アルピーヌ)「昨日の苦戦を考えると、今日は多少ギャップを縮められて良かった。最終的にはQ2進出まであと数コンマだった。昨日からクルマが非常に運転しづらく、スライドが多くてグリップが足りなかった。ペース的に厳しいのはわかっていたけど、いくつかの問題を改善できたのは前進だ。明日はタフな戦いになるだろう。前の展開次第だが、全力を尽くす。」19番手:ランス・ストロール(アストンマーティン)「FP3では悪くなかったけど、予選ではグリップが全くなかった。プラクティスでは良かったのに、予選で急に厳しくなるのはよくあることだ。明日は後方からのスタートになるが、できるだけ順位を上げたい。このサーキットは標高が高く独特だから、難しいレースになる。」20番手:フランコ・コラピント(アルピーヌ)「正直、もう少し期待していた。金曜は良い感触だったのに、チームとして今日はバンプや縁石で苦戦した。最後のラップで縁石に乗りすぎてクルマが乱れてしまい、タイムを伸ばせなかった。クルマを速くするためにかなり硬いセットアップで走っているので、安定したラップをまとめるのが難しい。昨日のロングランでは感触が良かったから、明日はそこに期待して攻めたい。」