2025年F1メキシコGPのフリー走行1回目(FP1)では、9名のルーキードライバーが出走義務消化セッションとしてステアリングを握った。アービッド・リンドブラッド(レッドブル)が6番手と最上位につけ、母国で走行したパト・オワード(マクラーレン)やフレデリック・ベスティ(メルセデス)らが続いた。それぞれが短い1時間の走行で限られた時間の中、チームのテストプログラム消化とデータ収集を担当。初走行となるメキシコの高地コンディションに苦戦しながらも、今後のF1キャリアに向けた貴重な経験を得た1日となった。
アービッド・リンドブラッド(レッドブル)1:18.997 / 6番手「今日はかなり良かったと思う。簡単ではなかったし、序盤はハードタイヤで走ったときにかなりダスティで氷の上を走っているような感じだった。できるだけミスを減らすようにして、マシンを無事に戻せて良かった。僕としてはいい走行だったと思うし、チームに良いフィードバックをすることを意識していた。いくつかセットアップを試していて、走行プランも裕毅のものとあまり変わらなかった。同じタイミングでソフトタイヤを履いたけど、僕は黄旗で少し乱れたからもう1回走った。今日は特に緊張していた。マックスがチャンピオン争いをしている状況だから、絶対にミスをしてはいけなかった。でも一度バイザーを下げて走り出したら大丈夫だった。マシンは速かったけど、もっと良くできたといつも思う。全体的に満足しているし、チームのためにデータを集めて正しい方向に導けるように努力した。それができたと思う。マックスのマシンを走らせることができて本当に光栄だったし、彼がいい週末を過ごせることを願っている。」パト・オワード(マクラーレン)1:19.680 / 13番手「母国のメキシコで再び走ることができて本当に特別だった。ファンの情熱と熱気がすごくて、まるでホームに帰ってきたような気分だった。チームのみんなに感謝したい。今日予定していたプログラムをすべてこなせたし、ランドとオスカーのタイトル争いをサポートできてうれしかった。この経験を心から楽しんだ。週末をいい形で締めくくってくれると信じている。」フレデリック・ベスティ(メルセデス)1:19.689 / 14番手「今日は再びW16のステアリングを握れて最高だった。ジョージ、キミ、バルテリと一緒にシミュレーターで何千時間も作業してきたので、こうして実車を走らせる機会は本当に貴重だった。バーレーンに続いて2度目のFP1走行を経験できて素晴らしかった。周回は安定していて、チームとして予定していたプログラムをすべて完了できた。もちろんもっと多くの周回を走ってタイムを出したかったけれど、自分の仕事にはとても満足している。今日得たものを使って、残りのシーズンでチームを支えていきたい。」ポール・アロン(アルピーヌ)1:19.862 / 15番手「まず、FP1で走らせてもらったチームに心から感謝したい。メキシコシティは標高が高くて本当に難しいサーキットだけど、そうした環境でこのマシンを体験できて貴重だった。グリップが低く、周回を重ねるごとに自信をつけていく必要があった。交通量も多くてラップが影響を受けたけれど、それは予想通りだった。目的はチームを助け、いくつかのセットアップ項目を試し、良いフィードバックを提供することだった。その点では成功だったし、自分の成長にもつながるセッションになった。」平川亮(ハースF1チーム)1:20.073 / 16番手「いつも通り、この機会をいただいたMoneyGram Haas F1 TeamとTOYOTA GAZOO Racingに感謝しています。ここメキシコは20台が走る短いサーキットで渋滞が多く、セッションはかなり忙しかったです。オートドロモ・エルマノス・ロドリゲスを走るのは初めてでしたが、計画していたプログラムを問題なく完了できて満足しています。チームが進もうとしている方向性は理解できていますし、私もそれに合わせられていると感じています。次にアブダビでまた走るのが今から楽しみです。」岩佐歩夢(レーシングブルズ)1:20.153 / 17番手「今日は良いプログラムとセットアップで臨めて、セッションを通して多くの周回を走ることができましたので、私にとってもチームにとっても良い走行だったと思います。このサーキットは交通が多くて難しいのですが、ここを走るのも今年のマシンを走らせるのも初めてで、新しい経験をたくさん得られました。チームやエンジニアの皆さんから多くのサポートをいただき、シミュレーターとの違いも実感できました。今日の経験は今後のシミュレーター作業にも必ず役立つはずです。次の機会があれば、さらに良い走りをお見せできるように頑張ります。」ルーク・ブラウニング(ウィリアムズ)1:20.310 / 18番手「FW47を再び走らせることができて本当に楽しかった。このサーキットは初めてだったので、周回を重ねながら少しずつ学んでいった。ハードタイヤではルーキー勢の中で最も速かったので良かったと思う。ミディアムでは少し苦戦して、残念ながらソフトでは走れなかったけど、ロングランは良い感触だった。これが日曜のレースにもつながると思う。今は残り2戦のF2に集中して、アブダビでタイトルを決めたい。」ジャック・クロフォード(アストンマーティン)1:20.371 / 19番手「初めての正式なF1セッションをすごく楽しめた。1時間の走行で予定していたプログラムをすべて完了できた。いくつかの新しいアイテムを試し、シミュレーターとの整合を確認するのが主な目的だった。多くの周回をこなしてすぐにスピードにも慣れたと思う。今はF2が2か月の休みに入っているので、このタイミングでF1マシンに戻れたのはとても良い経験になった。」アントニオ・フオコ(フェラーリ)1:20.854 / 20番手「今日は本当に特別な日だった。イタリア人として、フィジケラが最後にフェラーリを走らせてから16年後にこのステアリングを握ることができて、とても誇りに思う。チーム全員に心から感謝したい。1周1周、すべての瞬間を楽しんだ。ラップタイムを追うのではなく、できるだけ多くのデータを収集して、シミュレーター作業の良い基準点を得ることが目的だった。サポートと情熱を見せてくれたチームのみんなに心から感謝する。きっとこのメキシコでの一日は一生忘れない。」
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