2025年F1メキシコGPのフリー走行2回目が行われ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)がFP1をルーキーのアービッド・リンドブラッドに譲って走行を見送っていたが、復帰直後にすぐさまトップを奪った。2番手にはシャルル・ルクレール(フェラーリ)、3番手にはアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)が入り、4チームがトップ4を占める接戦となった。角田裕毅(レッドブル・レーシング)は7番手につけ、上位勢と0.5秒以内のタイムを記録。チームメイトのフェルスタッペンとともに、好調な滑り出しを見せた。
■ フェルスタッペンが「氷の上みたい」と語る中でトップタイムセッション序盤、フェルスタッペンはボディワークにフロービズを塗布して新フロアのデータ収集を実施。アップデートを試す中で「グリップがない、氷の上を走っているみたいだ」と無線で報告したが、それでも1分17秒392を叩き出し、レッドブルRB21のポテンシャルを示した。気温はFP1より10度下がり、路面グリップが低下する難条件だったが、5度の優勝経験を持つメキシコで盤石の走りを披露した。■ ルクレールとアントネッリが接近、フェラーリとメルセデスも好調ルクレールは序盤から軽快に周回し、1分18秒353のタイムで一時トップ。最終的にはフェルスタッペンに0.153秒差の2番手となった。一方、メルセデスのルーキー、アンドレア・キミ・アントネッリはトラブルに見舞われつつも、終盤にソフトタイヤでアタックを決めて3番手へ浮上。マシン後部のトラブルから復帰後のアタックで0.174秒差に迫り、初走行のメキシコで確かな手応えを得た。■ マクラーレン勢は異なるプログラム、ピアストリは12番手に後退マクラーレン勢はFP2終盤、C5ソフトでロングランに集中。ランド・ノリスは4番手(1分17秒643)に入り、ロングランでも安定したペースを維持した。一方、オスカー・ピアストリはアタックラップで縁石を大きく踏み、ラップを失う場面もあり12番手に沈んだ。ジョリオン・パーマーは「ノリスはFP1を走っていないのにピアストリより速く、興味深い」と評した。■ 角田裕毅が縁石越えでフロアを確認角田裕毅はターン出口で縁石を大きく跨ぎ、「フロアをチェックしてほしい」と無線で報告。中盤以降は燃料を積んでロングランに入り、安定したペースを刻んだ。チームはフロントウイングとフロアの新仕様を評価中で、予選へ向けた調整を進める。■ コースは渋滞、トラフィックが大きな課題に短いレイアウトのため、終盤は各車がアタックラップのスペース確保に苦労。アントネッリはリアム・ローソンに接近しすぎてターン13でロックアップ、「ああ、くそ」と漏らした。ローソンは11番手(1分18秒218)と健闘したが、予選では渋滞を避けるタイミング戦略が重要になりそうだ。■ トップ4が0.25秒以内、C5タイヤは決勝でも有力フェルスタッペン、ルクレール、アントネッリ、ノリスの4人が0.25秒以内に並び、ハイレベルな拮抗状態となった。C5ソフトタイヤは12周以上の走行でも安定しており、決勝でも使用の可能性が高い。気温低下の影響でグリップ不足に悩む声が多く聞かれたが、ロングランではフェルスタッペンとノリスが抜けて安定しており、決勝に向けた有力候補として浮上している。【FP2結果】1位:マックス・フェルスタッペン(レッドブル) 1分17秒3922位:シャルル・ルクレール(フェラーリ) +0.1533位:アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス) +0.1744位:ランド・ノリス(マクラーレン) +0.2515位:ルイス・ハミルトン(フェラーリ) +0.3006位:ジョージ・ラッセル(メルセデス) +0.4377位:角田裕毅(レッドブル) +0.4918位:フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン) +0.5469位:カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ) +0.54710位:ランス・ストロール(アストンマーティン) +0.562
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