メルセデスは、2023年のF1マシンのコンセプトを変更するという課題にどのように取り組んでいるのかについて説明を行った。今月初めにバーレーンで行われたシーズン開幕戦で、チーム代表のトト・ヴォルフはメルセデスのコアデザインでは将来的に競争力を発揮できないことを認めた。
新しい技術規則が施行された2022年は、独自の「ゼロサイドポッド」デザインスキームを発表したチームにとって打撃となった。メルセデスは昨年1年を通してペースに苦しみ、グランプリでわずか1勝しか挙げられなかった。今後の変更について、メルセデスのテクニカルディレクターであるマイク・エリオットは、「コンセプトの変更」という言葉には厳密な定義がないと説明する。「シンプルな答えは、人によって意味が違うということだ」とマイク・エリオットは語った。「バーレーンの後、我々は自分たちが望んでいた場所にいないことを受け入れなければならなかったと思う。だから、我々のクルマを構成するすべてのものに目を向け、何が違うのか、どうすればもっとパフォーマンスを上げられるのかを考えなければならなかった。先頭に追いつくにはかなりのギャップがある」「だから、エンジニアたちは空力を研究するのに忙しくしているし、サイドポッドの形状やフロアの形状などのトリックを落としていないか、クルマの形状に忙しく目を向けている」「しかし、割れれ我はシミュレーションの世界にも目を向けている。正しいものをターゲットにしているのか、空力を正しい方向に推し進めているのか、クルマのメカニカルなセットアップを調べている」「我々が見逃しているものはないだろうか? パフォーマンスを高めるために他に何を持ち込めるか?」「我々は、できるだけ早く、前に戻りたいので、できる限り速くそれを実行しようとしている」「我々は先頭で勝負したいと思っている。分たちが望むポジションにいないことを受け入れ、そこに戻るために懸命に戦い、努力するしかない」ターボハイブリッド時代の姿を取り戻すべく、メルセデスはこれからのレースでマシンに目に見える変化があるとしている。