マクラーレンのドライバーを務めるランド・ノリスとカルロス・サインツは、フェルナンド・アロンソが2019年F1マシン『MCL34』をテストしてくれれば“非常に貴重”なインプットを得られると口を揃える。2度のF1ワールドチャンピオンであるフェルナンド・アロンソは、今シーズン限りで一旦F1キャリアに終止符を打ったが、将来のF1復帰の可能性は閉ざしてはない。
フェルナンド・アロンソとストフェル・バンドーンの離脱により、マクラーレンは2019年にカルロス・サインツとランド・ノリスという完全に新しいラインナップで新シーズンをスタートすることになる。マクラーレンのCEOを務めるザク・ブラウンは、フェルナンド・アロンソがMCL34をテストすることを歓迎する発言をしているが、ランド・ノリスはアロンソがマシンを試してくれるのであれば、自分の走行時間を譲ることも厭わないことを示唆している。「彼のインプットはとても貴重だと思う」とランド・ノリスはコメント。「彼は過去数年間にクルマがどのように変わってきたかをわかっているし、何が良くて何が悪いかを一番経験している。僕よりもずっとね。どうなるかはわからない。彼がまだどれくらい関わっているかもね。でも、彼はまだマクラーレンの一員だ。彼次第だね」「クールなことだと思う。もちろん、僕もできるだけ多くクルマに乗りたいけど、チーム全体にとって利益になって、彼のフィードバックが僕やカルロスと同じくらい重要だと全員が決断するのであればそれは良いことだと思う」カルロス・サインツも、フェルナンド・アロンソがMCL34をテストすれば、マクラーレンは利益を得ることができるだろうと合意する。「マクラーレンの利益になるし、フェルナンドがアクティブであり続けれるのは彼にとっても利益になるのは確かだと思う」とカルロス・サインツはコメント。「僕たちよりもマネジメントの決定にはなるけど、それによって僕が悪い感情を抱くことはない。フェルナンドのようなドライバーがクルマを比較してくれるのは良いことだと思う」マクラーレンは、コンストラクターズ選手権で前年の9位から6位とポジションを上げたが、シーズン終盤にはマクラーレン MCL33はしばしばグリッドで最も遅いマシンとして評されていた。ザク・ブラウンも“かなり欠点の多いレースカー”であることを公然と認めている。その結果、マクラーレンはマネジメント体制を大幅に変更したが、ランド・ノリスは2019年にすぐに改善が現れるかどうかは“誰にもわからない”ことだと認める。「彼らはそれなりの考えをもって取り組んでいるし、改善しようとしている。彼らが持っているデータの多くがそれら全ての細かいことが良くなっていることを物語っている」とランド・ノリスはコメント。「風洞や空力マッピングなどで良さそうに見えも、コースにでると予想とはわずかに異なっていることもある」「もちろん、彼らは正しい変更を行っていると自信を持っている。チーム内にかなり大きな変化があったし、来年に向けての仕事へのアプローチの仕方もかなり変化している」「彼らは『良くなりそうだ』と言うのではなく、良くすることに100%集中しているし、クルマに全力で取り組んでいる。彼らははるかに理解を深めていると思うけど、それは時間だけが教えてくれることだ」
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