マクラーレンのレーシングディレクターを務めるエリック・ブーリエは、F1ブラジルGPでのフェルナンド・アロンソの8位入賞は、最近のレースでペナルティを科せられてでもホンダのF1エンジンをストックするという戦略が成果を挙げたと考えている。マクラーレンは、最終2戦が他の開催地よりもパッケージに有利だと考え、レースにむけてフレッシュなパワーユニットコンポーネントをストックするためにそれ以前のレースで大量のグリッドペナルティを消化していた。
フェルナンド・アロンソは、ブラジルでペナルティを受けることなく、金曜日に1基、土曜日にもう1基のパワーユニットを搭載。6番手からスタートしたアロンソは、信頼性トラブルに見舞われることなくレースを走り切り、8位でフィニッシュした。「我々はブラジルとアブダビを保護するために事前に多くのエンジンペナルティを受けた」とエリック・ブーリエは Autosport はコメント。「我々はフレッシュなパーツがあることを確実にするために多くのエンジンを使用した。何かを試してみる必要があったし、マイレージを保護することに決めた」「メキシコでは想定以上に競争力があったし、ブラジルでも良いレースをした。トラブルフリーの週末を過ごせたのが良かった」F1ブラジルGPで、フェルナンド・アロンソは直線スピード不足によって、メルセデスのパワーユニットを搭載するフェリペ・マッサ(ウィリアムズ)のDRS圏内に入り続けて仕掛けたが、最終的にオーバーテイクすることができなかった。だが、エリック・ブーリエはフェルナンド・アロンソの走りを称賛する。「彼はクルマのエネルギー使用をとてもうまく管理していた。トラックの不必要な部分ではカットし、ストレートでより多くを使っていた」とエリック・ブーリエは説明。「彼は自分自身で多くのことを管理し、とても良い仕事をしていた。我々自身を保護するためにもフェリペのDRS範囲に留まることがプランだったし、それが唯一の方法だった」「彼は少しは戦うことができた。来年はすべてのレースで戦えることを願っている」