マクラーレン・ホンダのレーシングディレクターを務めるエリック・ブーリエは、すでにシーズン最初の1ヶ月でパフォーマンスに大きな進歩を確認していると述べた。新生マクラーレン・ホンダは、まだポイントを獲得できていないだけでなく、予選Q1も突破していない。完走もF1オーストラリアGPでのジェンソン・バトンの11位フィニッシュの1回のみ。しかし、エリック・ブーリエは、冬季テストプログラムでの困難以降の進捗レベルは励まされている。
マクラーレンとホンダは、12日間の冬季テストでの走行距離で最下位であり、それはマシンの準備が遅れ、最終テスト2日目に新車を投入したフォース・インディアよりも少ない。だが、開幕戦オーストラリアGPではフィールドに対して遅れをとったマクラーレン・ホンダも、次戦マレーシアGPでは両ドライバーがエンジントラブルでリタイアするまでは少なくとも他のマシンと戦えるところまではきていた。「ポイントは獲得できなかった。確かにフォース・インディアの前を走ったが、我々が目指しているのはそこではない」とエリック・ブーリエはコメント。「絶対的なパフォーマンスの評価はポールポジションや優勝を争うようになった時に行うことであり、今はまだその段階ではない。今はバルセロナテストとオーストラリアとの比較で評価しており、それに関しては非常に大きな違いが見られた」「ドライバーはふたりともマシンバランスとドライバビリティにポジティブな感触を持っていた。それは非常に重要なことだ。この調子で前に進み続けなければならない」ホンダは、開幕戦では信頼性を確実とするためにエンジンをデチューンさせており、マレーシアでは両方のマシンにトラブルが発生した。エリック・ブーリエは、パワーユニットの信頼性を改善していく必要があると認めている。「良くなったのは確かだが、さらに一歩前進する必要がある」「補助的なものの信頼性はダイナモで向上させることが可能だが、テストであまり走行できなかったため、これから細かい問題を解決していかなければならない」ジェンソン・バトンは、マクラーレン・ホンダはまだ勝利には程遠いと認めるが、進展率にはとても安心させられていると述べた。「2週間でやれることには限りがあるので、まだ長い道のりがある。でも、僕たちが成し遂げたことは並外れたことだ」とジェンソン・バトンはコメント。「チーム全体が、一体となってポジティブなままでいることを誇りに思うべきだ。僕たちの誰にとっても簡単なことではないが、進歩が見れるのは良いことだ」
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