ロータスとカンタム・モータースポーツ(Quantum Motorsports)との契約が今週にもまとまり、ニコ・ヒュルケンベルグ加入の道が開くことになりそうだ。ロータスは6月以降、カンタム・モータスポーツとの契約の最終調整を進めてきた。すでに2014年のフェラーリ移籍を決定しているキミ・ライコネンは、ロータスの財政状況を移籍の理由に上げており、今年の報酬がいまだ支払われていないことから、シーズン最後の2レースに参加するかどうかも危ぶまれていた。
しかし、カンタム・モータスポーツ会長のマンソール・イジャズは、契約締結が間もなくであることを認め、その脅威は回避された。マンソール・イジャズは「契約が確実にまとまることは疑いのないことだ。我々側に関してはすでに完了している」と BBC にコメント。この投資契約が実現しない場合、ロータスのレースシートにはPDVSAをスポンサーに持つパストール・マルドナドが座るのではないかと言われてきた。だが、カンタム・モータスポーツもロータスもキミ・ライコネンの後任にニコ・ヒュルケンベルグを望んでいる。また、マンソール・イジャズは、合意そのものをさらに詳しく述べ、今回の契約はロータスが長期的にグリッド上位を争えるようなリソースを提供することになるだろうとも明かした。「我々の契約は新たに発行される株式の35%を購入することだ。基本的にはジェニー・キャピタルを希薄化する。契約のオプションにより、追々チームの管理を握るための一定期間が与えられる」「我々は負債を完済する予定であり、その上で質の高いスポンサーを持ち込むつもりだ。それは間もなくお知らせできるだろう。それらのスポンサーは我々が長期に渡ってこのビジネスのトップで競う長命と能力を与えてくれるはずだ」