リアム・ローソンは、2023年F1第16戦シンガポールの決勝を9位でフィニッシュ。ローソンにとってF1初ポイント獲得となり、スクーデリア・アルファタウリにとってはシーズンのベストリザルトとなった。ファイナルラップをスタートした時点ではローソンは10番手を走っていたが、最終周の途中でジョージ・ラッセルがクラッシュしたため順位を上げた。
ダニエル・リカルドがF1オランダGP週末中盤に骨折したため、代役ドライバーとして出走することになったローソンにとって、また新たなな印象的なパフォーマンスとなった。「すべてのレース、すべてのセッションで最大限の力を発揮し、できる限り上位でフィニッシュしようとしているだけだ」とローソンはシンガポールでのパフォーマンスについて語った。「今日、それがポイントにつながったの素晴らしいことだ。またドライブするチャンスがあれば、今後もっともっと頑張っていきたい」ローソンは予選Q3に進出した唯一のレッドブルドライバーとして10番手で通過し、レース後半の大部分でトップ10圏内を走行した。スタートで出遅れた結果、オープニングラップを終えるまでに2つ順位を下げたが、その後再び順位を挽回した。「スタートを攻略する必要がある。スタートを見ると、2週続けて基本的にはポジションをいくつか失ったからね」とローソンは語る。「仕事をさらに困難にするだけだし、それがこのレースの最大のロスであり、僕の責任でもある」「それ以外は、クルマからすべてを引き出せたと思う」「正直なところ、レースペースはあまり良くなかった。金曜日にも感じたことだが、ある意味で少し難しいレースになりそうだと感じていた。でも、できる限り修正しようと努力したし、最大限のことがやれたと思う」その結果、ローソンはレースで順位を上げていき、自身初のF1ポイント獲得の可能性を掴むことができた。いつポイント獲得が可能だと思い始めたかと質問されたローソンは「マックス(フェルスタッペン)とレッドブル勢が戻ってくる前、たぶん残り20周くらいだったと思う」と振り返る。「その時点ではチャンスがあると思ったけど、また離れていくような気がした」「チェコ(セルジオ・ペレス)と(アレックス・)アルボンが争って、アルボンが後退したとき、少なくとも10位を獲得できるのではないかと少し気持ちが楽になった気がする」「ジョージに関して、誰かがクラッシュするのを見るのはボーナスではないけど、僕たちにとっては追加のポイント獲得となったので、明らかにそれはボーナスだった」この結果、ローソンはブルース・マクラーレン、クリス・エイモン、1967年ワールドチャンピオンのデニー・ハルム、ハウデン・ガンレー、ブレンドン・ハートレーに続き、F1でポイントを獲得した6人目のニュージーランド出身ドライバーとなった。リアム・ローソン「シンガポールでのレースを迎える前にもっと経験を積みたかったけど、チャンスが来たら逃すわけにはいかない。今日はとてもいいレースになった。マシンのパフォーマンスを最大限引き出せたと思うし、自分の全力を尽くせた。2週続けてスタートでポジションを落としてしまい、そのあとのレースに響いてしまったので、スタートを見直さなければならない。その後はトラブルに巻き込まれずに、クリーンなレースができた。ペースが上がらない中でマシンの最大の力を引き出すことは難しく、体力的にも厳しいレースだった。それでも、結果的に2ポイント獲得することができて本当にうれしい」