佐藤公哉は、フランス・ポールリカールで開催されたAUTO GP第2大会に参戦し、レース1とレース2で3位表彰台を獲得した。予選を順調に戦い2番グリッド獲得を果たした佐藤公哉だったが、レース1決勝の開始直前にギアセレクターのトラブルが発生してフォーメーションラップに出遅れ、グリッド最後尾へ回る事態に陥った。
それでもスタートでは驚異的な加速を見せて、第1コーナーで早くも4番手へ躍進。11周目にはライバルに先んじてピットストップ、タイヤ交換を済ませて3番手へ浮上。12周目には1分18秒347のファステストラップを記録して、先行車両を追い詰めた。しかし、抜きどころの少ない狭いコースレイアウトに加えて、終始抱えていたギアセレクターの問題によって2位と僅差の3位に甘んじた。レース2決勝での佐藤公哉のグリッドは、レース1決勝の上位8位までリバースする規則に基づき6番グリッドとなった。スタートでやや出遅れ、さらには1周目にライバルと接触してフロントウイングに大きなダメージを負った。操縦性に難を抱えながらも、得意のウェットコンディションの中で徐々に挽回して3番手へ浮上。レース終盤にはライバルの追撃に見舞われるもこれをしのぎきり、2レース連続の3位表彰台を飾った。この結果、ドライバーズ選手権で佐藤公哉はランキング首位を堅持しました。佐藤公哉「GP2の第1大会から第2大会までの約1ヵ月にわたる空白期間、AUTO GPの開幕2大会に参戦して実戦感覚を継続的に磨き上げるという目的は果たせました。2レース連続3位でしたが、もっと良い成績を残したかったという思いがあったので僕自身は少々不完全燃焼です。その燃えカスは、5月9〜11日にスペイン・バルセロナで開催されるGP2第2大会で完全燃焼させるつもりです」
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