インディカー・シリーズの競技委員長を務めるジェイ・フライは、コックピット保護デバイス『ウインドスクリーン』は今週のテストの結果次第では2018年末までに導入する可能性があると語る。先週金曜日、インディカーはウインドスクリーンのプロトタイプを公開し、今週フェニックスで開催されるオープンテストでチップ・ガナッシのスコット・ディクソンがテストすることを明らかにした。
インディカーは、コックピット保護デバスの導入時期を確約することは拒否しており、パートナーであるダラーラ、プロトタイプコンストラクターのPPGインダストリーズと協力して、戦闘機のキャノピーと同じ素材を使用したデバイスの設計作業を進めている。ジェイ・フライは、テストによって、インディカーはウインドスクリーンを導入すべきか、それを適用するためにどれくらいの期限を設定できるかが明らかになるだろうと述べた。「実際にレーストラックでマシンに搭載するのは今回が初めてだ」とジェイ・フライはコメント。「次にどうするべきが、それがいつになるかが実際にわかるだろう。シミュレーションとスケールモデルなど、トラックでクルマに搭載する以外のことはすべて行ってきた」「これは次のステップだ。それでも我々が進めていく予定のプロセスはある。統合するかどうか? 我々がそれを統合した場合、我々はどのように進んでいくだろう? 2019年なのか、もしくは2018年末なのか? 一度クルマに搭載して、ハンドリングにどのような影響を及ぼすかを見極めていく。我々がそれがクルマにどのような影響を及ぼすかについてのデータを得ることができる」インディカーの新しいユニバーサルキットは、安全性を最優先に設計され、デブリを巻き込む可能性のある複雑なエアロダイナミクスを排除し、コックピット保護デバイスを装着する影響を最小限に抑えられるように開発されている。「とにかく、我々は正しいことを実施していきたい。今のクルマはサイドインパクト保護の改善、コークボトルの形状、サイドポッドの移動によって、はるかに堅牢な安全機能を備えていまる。やり続けていくだけだ。我々はまだ完了してはいない」ジェイ・フライは、ウインドスクリーンは、過去に小さなウインドシールドを搭載していた旧世代のインディカーの感覚を呼び起こすことになるだろうと語る。「我々は、今日の形にたどり着くために2016年3月に新車の設計を開始した。長いプロセスであり、大きなプロセスだった。だが、我々は全てのチェックボックスにチェックを入れている。テストでは最初からすべてが驚くほどうまく機能していた」「このクルマには歴史的な感触がある。過去にウインドスクリーンがあった古いクルマの写真を見てみてほしい。それは新しいものではないかもしれない。我々は異なるルックスを進めようとしている。様子を見てみよう」