4月13日(土)にカリフォルニア州ロングビーチ市街地コースで行われたIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権第3戦にて、マツダ・チームヨーストからエントリーした2台のマツダRT24-Pは、それぞれ4位、8位でレースを終えた。100分の決勝レースは同日2時05分にフォーメーションラップがスタート。オープニングラップで77号車マツダRT24-P(オリバー・ジャービス/トリスタン・ヌネス)は予選5位から3位にジャンプアップ。
前日の予選でクラッシュし、モノコックまで交換したことでペナルティを受けた55号車マツダRT24-P(ジョナサン・ボマリート/ハリー・ティンクネル)はデイトナプロタイプ(DPi)クラス最後尾の11位からスタートし、6番手まで順位を上げることに成功した。なお、予選で6番手タイムだった77号車は55号車の降格によって5番グリッドへ繰り上っていた。しかし、オープニングラップののち、ボマリートが乗る55号車はターン8でスピンした車両を避けてコンクリートウォールに軽く接触したためスローダウン。その後ティンクネルに交代して挽回を図るものの、8位でチェッカーブラッグを受けることとなった。一方、序盤に2番手まで順位を上げた77号車のヌネスは、フルコースコーションラップ中にピットインしてジャービスに交代。中盤は一時レースをリードした。しかし、終盤にもう一度ピットインする必要があり、4番手でレースに復帰。そのまま、フィニッシュラインをクロスした。IMSAウェザーテック選手権第4戦は、5月3日~5日にオハイオ州のミッドオハイオスポーツカーコースにて開催される。ジョン・ドゥーナン (マツダUSAモータースポーツ担当ダイレクター)「今週末のチームの努力は、本当に誇りに思います。55号車を修復し、グリッドに着けるため彼らは長い時間ガレージに張り付きとなりました。それを乗り越え、オープニングラップでジョナサンの55号車は5台を抜き、トリスタンの77号車も2台をオーバーテイクしています。彼らの鬼気迫る走りは素晴らしいものでした。ロングビーチは市街地コースなので、一度に複数台数を抜くのは奇跡に近いと言われているからです。77号車はその後、優勝に手が届く範囲にいましたが、給油タイミングによって達成することができませんでした。市街地コースはフルコースイエローが多く、タイミングを見計らうのは非常に困難です。それでも彼らの走りには満足しています。マツダUSAの地元レースで従業員やファンによい走りを見せることができたと思います」ジョナサン・ボマリート (️55号車マツダRT24-Pドライバー)「とてもタフな週末となりました。私たちのクルーは、完璧にクルマを修復してくれましたし、それは賞賛に値すると思います。そのおかげで、クルマの調子は非常によく、スタートで数台をパスすることができました。しかし、その後目の前で複合クラッシュがあり、被害を最小限にしようとしましたが、スピンしてタイムロスしてしまいました。クルマが速かっただけに残念です。それでも後半のハリーは良いペースで走ってくれました。次のミッドオハイオでは勝利を目指します」トリスタン・ヌネス (77号車マツダRT24-Pドライバー)「スタートでは、5番グリッドから3位に上がれてとても気持ちよかったです。僕たちのチームが、トップグループで戦えることを証明しました。ピットワークもオリバーのプッシュもとてもよかったですが、後半はペースが上がらずポジションを失ってしまいました。タイヤのグリップがもたなかったようです。次のレースに向けて、前向きにいきたいです」【マツダRX-7 GTO、クラシックGTOレースで2位】IMSAウェザーテック選手権レースののち、往年のIMSA GTOマシンによるクラシックGTOレースが行われ、マツダUSAからは1991年式RX-7 GTO(4ローターエンジン搭載)が出場。ジョエル・ミラーがドライブするRX-7 GTOは、予選2位からスタートし、2位でフィニッシュした。GTOレースは、アメリカンV8や第排気量ターボ車などが多く、ロータリー搭載車はRX-7 GTOだけ。ロングビーチ市街地コースに轟いたRX-7の4ローターサウンドには、大都市ロサンゼルスなどから集まった多くのマツダファン、ロータリーファンは多いに溜飲を下げることとなった。
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