ホンダは、車両規定違反によりFIA世界ツーリングカー選手権(WTCC)の第7戦中国ラウンドのリザルト除外という処分が下された。WTCCの技術団は、ホンダの燃料噴射装置がテクニアルレギュレーションに準拠していないと判断。その結果、中国で獲得したポイントをはく奪され、チャンピオンシップに大きく影響が出ることになった。
ドライバーズランキングでは、トップのテッド・ビョーク(ボルボ)とティアゴ・モンテイロ(ホンダ)との差は3.5ポイントに拡大。2ポイント差でランキング3位につけていたノルベルト・ミケリス(ホンダ)はその差が32.5ポイントに広がり4位に後退した。マニュファクチャラーランキングもボルボが逆転して首位に浮上。11ポイント差をつけた。ホンダ Civic WTCCの燃料噴射装置は中国の車検で調査されており、結果は暫定となっていた。FIAの技術部門は、週末の日本ラウンドに先立ちジュネーブでミーティングを行い、ホンダの3台のマシンがホモロゲーション手続きを順守していないと判断した。ホンダのWTCC開発プロジェクトリーダーを務める古川隆一は「我々はレーススチュワードのこの決定を受け入れる一方で、常に誠意をもって行動してきたことを強調したい」とコメント。「残念ながら、我々のホモロゲーションプロセスの解釈はFIAのものとは異なっていた」「ドライバーズとマニュファクチャラーズの両方の選手権は非常に厳しくなるので我々はこの判断に非常に落胆している」「しかし、我々はワールドチャンピオン獲得という目標を達成するために残りの3ラウンドで懸命にプッシュし続けていく」「この機会に、今年の我々のWTCC活動を応援してくれたファンやその他の皆様に謝罪したい」ホンダは、昨年の第4戦モロッコでもCivic WTCCの車両フロアがレギュレーションに抵触するとしてリザルトから除外されている。