ホンダF1の2020年型F1エンジンは、メルセデスと比較して約20馬力劣っていると Auto Motor und Sport は分析している。第2戦F1シュタイアーマルクGPでは、メルセデスF1が1-2フィニッシュと圧勝。レッドブル・ホンダF1はマックス・フェルスタッペンが3位入賞を果たしたものの、メルセデスF1には歯が立たなかった。
ホンダF1は、2020年にむけてメルセデスF1と対等に戦えることを期待して2020年型のF1パワーユニットの開発を進めてきた。そして、新型コロナウイルスによる休止期間中にアップグレードを進め、オーストリアに『スペック1.1』を投入。だが、メルセデスF1も同じようにエンジンをアップグレードさせてきた。Auto Motor und Sport は、第2戦F1シュタイアーマルクGPのメトリックデータを分析。ホンダのF1エンジンは、メルセデスよりも20馬力劣っているとの結果を算出した。この結果はF1シュタイアーマルクGPで目にしたメルセデスF1の圧倒的な速さ、そして、レーシング・ポイントF1の猛烈な追い上げの説明がつく。それでも、ホンダF1は悲観することはない。ルノーのF1エンジンよりも35馬力優れているとの分析結果も出ている。フェラーリF1は早々にダブルリタイアを喫したため不明だ。レッドブルF1のモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコも、エンジンパフォーマンス面でホンダF1がメルセデスに劣っていると認める。「今日、我々はメルセデスのエンジンが違いをもたらしたのを目にした。我々はストレートで多くを失っていた」とヘルムート・マルコは語る。また、ヘルムート・マルコは、レッドブル・リンクでのホンダのF1エンジンのパフォーマンスは予想外だったと語る。「奇妙なことに、我々はいつも高い標高で得ていたアドバンテージを失っている」とヘルムート・マルコは語る。「ホンダは新しいターボを使用しているのでやれることはやっている。だが、それはハンガリー後にならないとわからない。全体的に我々にとって驚きのシーズン開幕となった」