ホンダF1のマネージングディレクターを務める山本雅史が、ここまでのシーズンを総合的に振り返った。今年からトロロッソに加えてレッドブルにもF1エンジンの供給を拡大したホンダは、シーズン前半戦にマックス・フェルスタッペンが2勝を挙げ、ハンガリーGPではF1復帰後初となるポールポジションも獲得。後半戦に期待がかかった。
しかし、夏休み後、シンガポールGPでフェルスタッペンが3位表彰台を獲得したものの、大幅にパフォーマンスを向上させたフェラーリに遅れをとり、大きな期待がかかった日本GPでも目標としていた表彰台には届かなかった。F1日本GPの決勝前、山本雅史がここまでのシーズンを振り返った。「今シーズンは2チーム/4台体制になり、オーストラリアでは練習走行からいい流れで表彰台を獲得しました」と山本雅史はコメント。「パワーユニットの信頼性とパワーが向上し、私もモナコまでに勝ちたい、平成が終わるまでになんとか1勝と言ってきました。それはレッドブルの車体の優位性を考えて、パワーユニットの伸びしろと総合的に発揮できればと思っていました、スペインを含めて厳しいレースが続き、モナコまでには勝てなかった」「だが、オーストリアから大きな進化があって、マックス・フェルスタッペンが見事優勝してくれた。それから2勝して、1ポールという成績を収めた。特にハンガリーでのポールポジションはエンジニアの総合力で獲ったもので、前半戦はかなりイケイケでした」「後半戦もその勢いでと思っていたが、モンツアで苦戦して、シンガポールで切り返せるかと思っていたが、フェラーリが速くなっており、そうはならなかった」「今シーズンを総体的に振り返ると、前半戦はいいレースが続いたが、後半戦はまだまだという展開です。これから1歩、2歩と前進していきたいと思います」