ホンダのF1プロジェクト総責任者を務める長谷川祐介は、2017年シーズンが終了するまでにホンダのエンジンはライバルのルノーを追い越せると考えている。2015年にF1復帰して以降、ホンダのF1パワーユニットは、メルセデス、フェラーリ、ルノーに次ぐ4番手に位置している。
ホンダは、今シーズンにむけてパワーユニットのデザインを一新したが、パフォーマンス不足と信頼性問題が多発。マクラーレンとの関係に影響を与えている。しかし、ホンダは6月のF1アゼルバイジャンGPで“スペック3”エンジンを導入し、それ以降は進歩を示しており、前戦F1ハンガリーGPではマクラーレン・ホンダが今季初のダブル入賞を果たした。長谷川祐介は「メルセデスやフェラーリに追いつくのは難しいですが、我々はパワー増加という点で同じ比率をキープすることができると思います」とコメント。「シーズンが終わるまでにパフォーマンス面でルノーの前に出たいと思っています」現在のライバルに対するホンダの馬力不足を考えて、それは実際に可能なのかと質問された長谷川祐介は「そうですね。データ上ではそれを確認できています」とコメント。「数値は教えられませんが、我々はギャップを縮めています」F1ハンガリーGPは、2017年シーズで初めて信頼性の懸念がない週末を過ごし、フェルナンド・アロンソが6位、ストフェル・バンドーンが10位でフィニッシュ。コンストラクターズ選手権で最下位を脱し、ザウバーを抜いて9位に浮上した。長谷川祐介は、ホンダがF1に復帰して以来、ライバルに対して最も近づいていると感じていると付け加えた。ハンガロリンクでのエンジンパフォーマンスについて長谷川祐介は「ドライバビリティはOKでしたが、まだドライバーはパワー不足を強調しています」とコメント。「彼らはクルマに非常に自信を感じていますし、それは良いことですが、まだトップ3チームにチャレンジするのは難しいです」ホンダは、さくらとミルトンキーンズの拠点で2017年型エンジンの開発をプッシュしており、ダイナモでアップグレードが検証され次第、“スペック4”の導入する予定としている。