メルセデスF1のルイス・ハミルトンは“体調は全く問題ない”と語り、状況が許せば来週末のF1アブダビGPでレースに復帰するために準備を進めていると語った。7回のF1ワールドチャンピオンであるルイス・ハミルトンは、先週、新型コロナウイルスに感染したことでF1サヒールGP欠場を余儀なくされ、1週間バーレーンで隔離されていた。
メルセデスF1のチーム代表を務めるトト・ヴォルフは、ルイス・ハミルトンには軽度の症状が出ていると語っていた。12月8日にルイス・ハミルトンはソーシャルメディアに動画を投稿し、先週は長い間で“最も困難な週”を経験したことを認めた。「みなさん、こんにちは。皆さんが元気でいることを願っている。今回は僕がしばらくの間過ごした中で最も困難な週の1つだった」とルイス・ハミルトンはコメント。「回復に集中してきたし、マシンに戻ってアブダビでの最終戦に出場できるように体調を整えようとしている」「今日は気分良く目が覚め、最初のトレーニングを受けたので、ポジティブなメッセージを送りたいと思っていた。僕は元気だ。メッセージやビデオを送ってくれた皆さん、ありがとう。本当に感謝している」「ポジティブであり続け、みんなが直面しているものがどんなものであっても戦っていることを願っている。僕はすぐにマシンに戻れることを願っている。みんなに愛を込めて」F1サヒールGPとの連戦となるF1アブダビGPに向けて、ルイス・ハミルトンは渡航と入国についていくつかの問題に直面している。ルイス・ハミルトンが木曜日にバーレーンを離れるためには新型コロナウイルス検査で陰性である必要があり、アブダビに入国する際にも再び検査を受けて陰性である必要がある。しかし、新型コトナウイルスの検査がクリアになったとしても、アブダビで24時間隔離し、ヤス・マリーナのパドッキの“バイオスフィア(生物圏)”に入る前にF1のプロトコルに従ってまた別の検査を実施する必要がある。連続した検査のスケジュールにより、ルイス・ハミルトンは金曜日のフリー走行、さらには土曜日のFP3でさえも逃す可能性がある。決勝に出場するためには最低でも予選に出走する必要がある。ルイス・ハミルトンがF1アブダビGPで出走できない場合はジョージ・ラッセルが再び代役を務める可能性があるが、彼に土曜日まで状況が分からない場合は問題となる。金曜日の状況が不透明な場合はメルセデスはリザーブドライバーのストフェル・バンドーンを走らせる可能性があるが、土曜日にハミルトンの欠場が決定した場合、最悪、ラッセルはメルセデス、また、前戦でウィリアムズの代役を務めたジャック・エイトケンはぶっつけで予選に臨まなければならなくなる。