ルイス・ハミルトンは、F1でチームメイト同士でデータ共有することに反対しており、トラック上でのパフォーマンスに関しては“自分自身で全てを見つけるべき”だと主張する。ルイス・ハミルトンは、マシンパフォーマンスに関するデータをエンジニアと共有する分には問題ないが、チームメイトがデータに基づいてラインやブレーキングポイントを真似るべきではないと考えている。
2017年、ルイス・ハミルトンはメルセデスでバルテリ・ボッタスを新たなチームメイトに迎えるが、チームにデータを共有しないように依頼したと語った。「自分のラップを走り、自分の宿題を全てこなすけど、他の人は全てを見ることができる」とルイス・ハミルトンはスポンサーを務めるUBSのインタビューでコメント。「チームに要求した。僕はチームメイトのデータを見たくないとね」「彼が自分の作戦をもたらして、僕がコンピュータで彼の作戦を研究できるというのは公平だとは思わない」「例えば、運転しているとき、僕たちはコーナーを最速で走れるようにブレーキングポイント、バンプ、トラック上のタイヤラバーの印など様々なことを見分けている。当然、他のドライバーも程度の差はあれど同じようなことはできるかもしれない」「でも、そのデータがあれば、彼らはコピーすることができる。『彼はあそこで5メートル後でブレーキをかけているのか。僕も5メートル後でブレーキしてみよう』といった感じにね」「それによって近づくことができるので、僕はあまり好きではない」「僕がゴーカートで好きなのはそこの部分だ。そういったことはできないし、生の才能が輝くことができるからね」また、ルイス・ハミルトンは、ドライバーのデータにアクセスできることで、新しいドライバーがスポーツに入ってきたときにあまりに容易にペースを得ることができると付け加えた。「彼らは自分で走り、自分自身でそのような全てを見つけることができなければならない」「F3から若いドライバーを連れてきて、彼らにシミュレーターで毎日運転させて、僕のラインを掴ませることができる。そして、最終的に彼らは自分のラインにたどり着く」「彼らは自分でそれを発見しなければならないと思う。自分で限界を見つけなければならない。それがレーシングドライバーとしてのチャレンジというものだ」「僕が新車に乗るときは、その限界がどうかを見ている。自分でそうすることができないのであれば、十分に優れてはいないし、そこにいるには値しないと思う。そういったドライバーも何人かいる」