ルイス・ハミルトンは、2017年にニコ・ロズベルグがいなくなるのは寂しいが、F1を引退するという決定には驚いていないと語る。2日(金)、ニコ・ロズベルグは、FIA表彰式で今シーズン限りでF1を引退することを発表。悲願のF1ワールドチャンピオンを獲得してからわずか5日目の引退発表は世界中に衝撃を与えた。
カート時代からのライバルで、メルセデスで4年間チームメイトを務めたルイス・ハミルトンは、ニコ・ロズベルグの引退を理解できると語る。「18年間で彼にタイトルを獲られたのは今回が初めてだ。だからなのか、彼が辞めるという決断をしたことには驚いていないんだ」とルイス・ハミルトンはFIA表彰式でリポーターに語った。「彼には心を注ぐことができる家族がいるし、もっと子供が欲しいと思っている。F1は本当に多くの時間を奪われてしまう。ライバルがいなくなって寂しいか? もちろんだよ」幼少期からライバルであり、友人だったニコ・ロズベルグは、F1引退を公表する前にルイス・ハミルトンに彼の決定を明かしていた。「この前に自分でルイスに伝えたよ。そうするのが正しいよね。僕たちは本当にたくさんのバトルをしてきたし、多くの瞬間があった」とニコ・ロズベルグはコメント。前日、ルイス・ハミルトンは、カート時代のニコ・ロズルグとの写真をSNSに投稿。「僕たちはチャンピオンになると言っていた。今、僕たち二人ともそうだ! おめでとう、ニコ。君はチャンピオンのために必要な全てのことをやった。相応しいよ」とニコ・ロズベルグにメッセージを送っていた。「僕の決定を彼に知ってもらうのが正しいと思ったんだ。特に昨日の彼の投稿を考えればね。彼は親切だった」とニコ・ロズベルグは語った。二人は、キャリアを通してお互いをベンチマークとしてきた。ルイス・ハミルトンは、ニコ・ロズベルグがいなくなるのは寂しいと認める。「僕たちが13歳だったときに始まった。僕たちはずっとチャンピオンになることについて話していたんだ。僕がこのチームに加わったとき、ニコがそこにいた。そして、また子供の頃のようにそのことを話した」とルイス・ハミルトンは振り返る。「とっても変な感じがするだろうね。来年、チームに彼がいないのは寂しいよ。スポーツは彼がいなくて寂しくなるだろう。彼の幸運を祈っている」「もちろん、僕がタイトルを取り戻すことは許されないし、取り戻すために戦えないのは残念だ。でも、それが彼の選択だし、僕は彼の決定をリスペクトしている。トップでいるうちに去るというね」「僕はまだレースが大好きだ。ラスト4戦で優勝できたし、ポジティブな1年だった」「メルセデスに大きな借りがある。僕をF1に連れてきてくれてたのは彼らだし、おかげで僕が成し遂げてきたものを達成することができた。僕はこのブランドとチームの一員であることを非常に誇りに思っている。そして、走り続けることを楽しみにしている。僕の番もすぐに来るかもしれない。何とも言えないけどね」2017年、ルイス・ハミルトンは新たなチームメイトを迎えることになる。「誰が僕と並ぶかは問題ではない。僕はレースをするためにここにいるからね」とルイス・ハミルトンは語る。「自分をプッシュしてくれるチームメイトを必要としたことはない。でも、もちろん、良いドライバーの方が、僕にとっては彼の前でフィニッシュする時により嬉しい」「僕たちがコンストラクターズ選手権に挑戦できるように、良い価値をもたらし、ポジティブなやり方でチームを代表し、良い労働観と一貫性をもった誰かが必要だ」「ダニエル(リカルド)と(マックス)フェルスタッペンはとても一貫性がある。だから、コンストラクターズ選手権にチャレンジするという点でそれがチームの最初のゴールだし、僕たちには同じような一貫性を持った誰かが必要だ」ルイス・ハミルトンは、潜在的なチームメイトを評価する際に、ぜひチームに自分の考えを伝えたいと付け加えた。「彼らが僕とそのことについて話したければ、そうすることができる。最終的にチーム内でうまく働いていかなければならない誰かだからね」「競争に対処できる強い特性をもち、新しいやり方でそれに対処できるドライバーはいる。良い候補者がいるよね。誰が僕のチームになりたいかに興味があるね」ニコ・ロズベルグ、F1引退を発表