レース後、タイヤ内圧の件で審議となっていたルイス・ハミルトンの優勝が確定した。FIAは、レーススタート5分前にトップ4のマシンのタイヤ内圧をチェック。ルイス・ハミルトンのタイヤ内圧は0.3psi、ニコ・ロウズベルグは1.1psi下回っていた。メルセデスは、レース中にこの問題を把握し、ルイス・ハミルトンへのプッシュする指示。ハミルトンは2位に25秒差をつけてトップチェッカーを受けていた。
レース後、スチュワードはメルセデスの技術代表パディ・ロウを呼び出して、この件の調査と審議を実施。メルセデスは、タイヤがマシンに装着された際には適切な内圧になっていたものの、グリッドで検査を受けた時のタイヤ温度が許容されている最大値を大きく下回っていたと説明。これにより、スタートに向けて内圧が下がってしまったとの結論に至り、FIAはメルセデスに落ち度はなかったと判断。ルイス・ハミルトンの優勝が確定した。スチュワードは声明で「技術代表、チームの代表者、ピレリチームタイヤエンジニアからヒアリングを行った結果、スチュワードはマシンに装着されていたタイヤはピレリの推奨する最小の内圧のスタート値に設定されていたものと判断した」と述べた。「内圧に関する今回の判断を下すにあたり、スチュワードは、通常の手順通りにタイヤを温めるブランケットが電源から切断されていた点、そして、FIAがグリッドで測定したタイミングにはタイヤのブランケット温度が最大値を大きく下回っていたことに注目した」「加えて、スチュワードは当該チームがタイヤの安全なオペレーションをとるため、タイヤメーカーの監視の下、現行の指定された手順を踏んでいたことに納得している」「したがって、スチュワードはこれ以上の行動を起こさない。しかし、スチュワードはタイヤメーカーおよびFIAに対して、検査手順に関してチームに明白なガイダンスを与えるよう、さらなる会議を開くことを提言した」 関連:F1イタリアGP:ハミルトンとロズベルグのタイヤ内圧を調査