ハースのF1チーム代表を務めるギュンター・シュタイナーは、F1ロシアGPでスチュワードを批判したことに対して7500ユーロ(約90万円)を罰金を科せられた。F1ロシアGPではケビン・マグヌッセンのコースの合流方法に対して5秒加算ペナルティが科せられ、マグヌッセンは8位から9位に降格した。レース直後のインラップでギュンター・シュタイナーは「馬鹿げた愚かなスチュワードがいなければ8位だった」と無線でケビン・マグヌッセンに伝えていた。
ギュンター・シュタイナーの発言は、ロシアでレーススチュワードを務めていたエマニュエル・ピロへのものだった。スタイナーがスチュワードを公に批判したのはこれが初めてではないため、FIA(国際自動車連盟)は何らかの処罰を検討していた。今週末のF1日本GPでは、ロシアでもスチュワードを務めたゲルト・エンサーがおり、FIAは潜在的な対立を考慮して日本でギュンター・シュタイナーを招集。公聴会でシュタイナーは、自分のロシアでのコメントは1人のスチュワードに向けられたものであり、日本のスチュワードパネルに対して異議はないことを明確にした。「ヒアリング中、シュタイナー氏は無線はドライバーによる激しいレースの直後で熱くなっていたためだと語った」とFIAは声明で説明。「振り返って、彼は当時使用した言葉の選択を後悔している。彼は自分の言葉がイベントと選手権のFIA役員への非難として受け取られることを意図していなかった」「それにもかかわらず、当時送信された該当の無線通信は、イベントのスチュワードに対する侮辱であり、スチュワードのスキルと品位の両方に疑問を投げかけるものだった。そのような声明は、モータースポーツ全般、特にFIAの評判を傷つけ、FIAのオフィシャルのプロ意識に疑問を投げかけるものだった」「スチュワードパネルの決定に対する事実上の批判は、そのパネルとの非公開の議論では常に歓迎されるが、個々のオフィシャルに対する公開の個人攻撃は完全に不適切であり、受け入れられない」その結果、スチュワードはギュンター・シュタイナーに7500ユーロの罰金を科すことを決定した。「過去の同様の行為に対してシュタイナー氏には罰則が科せられていないため、課された罰金の額は適切であると考えられている。だが、将来の違反が発生した場合、関係する個人だけでなく、チームに厳しい制裁を科すべきかどうかを検討することが必要になる場合がある」