メルセデスF1の将来が不透明なジョージ・ラッセルについて、カルロス・サインツJr.は「影響されていないふりをしているだけだ」と語った。ラッセルの去就は、マックス・フェルスタッペンのメルセデス移籍の可能性を巡る憶測により不透明になっている。メルセデスはフェルスタッペンの獲得に関心を持っており、レッドブルとの契約は2028年まで残っているものの、選手権でトップ3圏外に沈んだ場合に適用可能な契約解除条項が存在するとされている。
現在、ラッセルはフェルスタッペンに9ポイント差でドライバーズランキング4位につけており、2台のマクラーレン勢に次ぐ3位争いを演じている。木曜のメディアデーではフェルスタッペンのメルセデス移籍に関する話題が中心となったが、フェルスタッペン本人はこの件に関して明言を避けた。一方、メルセデスの両ドライバーは2026年もチームに残るという自信を口にしている。サインツJr.はラッセルの心境に共感を示す。2024年開幕前にルイス・ハミルトンのフェラーリ加入が決まり、自身のフェラーリ離脱が確定していたサインツJr.は、その後もしばらく所属先が決まらず、最終的に好成績を評価されてウィリアムズ・レーシング入りを果たした。ラッセルの現状について、サインツJr.はTalksportに次のように語った。「レーシングドライバーとして、それは理想的な状況じゃない。僕たちはみんな、それに影響されていないように見せようとするけど、本当は影響を受けているんだ」「去年の僕もそうだったけど、将来に関する雑音があっても、強いシーズンを送ることはできると強く信じている。そしてそれは、ジョージが今年示しているとおりだ」「でも、やっぱり理想的ではない。自分にとっても、チームにとっても、エンジニアやメカニックにとっても雑音になる」「理想的なのは、こういう雑音がまったくなくて、チームとの間に100%の信頼とコミットメントがある状態だ。そういうときこそ、結果を出せるし、チャンピオンにもなれる」「もちろん、ノイズがあっても成功するシーズンにはできる。でもそれは理想とは程遠いし、どのドライバーもそんな状況は望んでいないはずだ」
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