ジョージ・ラッセルは、2023年F1シンガポールGPの決勝で表彰台を逃したファイナルラップのミスに心を痛めているが、それでも予選でフロントロウを獲得し、勝利を目指して戦った週末から多くのポジティブなものを得たと語った。ラッセルはランド・ノリスをパスして2番手に上がろうとしていたときにウォールに接触し、マシンのコントロールを失ってターン10でバリアにクラッシュした。
「その瞬間は、ただ丸くなって誰とも一緒にいたくないものだ」とラッセルは語った。「肉体的にも精神的にも疲弊し、勝利のチャンスを逃したうえにこんなミスを犯すなんて、この世で最も恐ろしい気分だ。本当に心が張り裂けそうだ」2番手からレースをスタートしたラッセルは、優勝したカルロス・サインツJr.に何周もプレッシャーをかけ続けた。ラッセルはセーフティカーが導入されている間に追加ピットストップを行い、サインツのチームメイトであるシャルル・ルクレールを抜き去り、ファイナルラップでレースリーダー2人を追い詰めた後、ミスを犯した。3位以上のチャンスを逃したものの、ラッセルはそれまでの自分のパフォーマンスに満足していた。「1時間後にここに立ってみると、本当に素晴らしい週末で、今までで一番いいドライビングができたと思える」とラッセルはコメント。「昨日の予選も素晴らしかったし、レースも素晴らしかった」「自信もあったし、快適だった。2センチのミスに落ち込むつもりはない。タフな夜になるだろうし、朝もタフかもしれないけど、気持ちを切り替えて、また頑張るよ」「チームには申し訳ないとしか言いようがない。彼らは明らかにもっと価値があるからね。でも、クソみたいなことが起こることもある」 この投稿をInstagramで見る FORMULA 1®(@f1)がシェアした投稿 ラッセルは、クラッシュする数秒前に、ノリスが自分と同じウォールをクリップしながらもマシンをコントロールしているのを見たという。「頭の回転の速さには驚かされる。ランドが壁をかすめるのを見て、その一瞬に『ああ、彼は今壁にぶつかった』と思ったコンマ2秒後に僕が壁にぶつかった」「だから、ランドが壁をかすめたことが僕に窮地に陥らせたわけではないんだ」「その意見を受け流すつもりはないけど、なんでもないミスだった。もし、スピンしたり、ロックアップしてウォールに突っ込んでいたら、気分は大きく違っていただろう」「でも、ファイナルラップでウォールにぶつかるなんて、本当に情けないミスだ。だから今はとても今日奇妙な気分だ。集中力が欠けていたんだと思う。ファイナルラップでもうチャンスはないことは分かっていたけど、どんなシナリオだろうと、とにかく踏みとどまらなければいけないということだ」ラッセルは、今後どうすれば同じようなミスを避けられるかを検討すると語った。「一般的に自分は愚かなミスをするドライバーではないと感じているし、予選やプラクティスでクラッシュすることはあまりない。「でも、ここ何年かはいくつかミスをしてきた。ただ、とても単純なミスで大きな結果を招いてしまった。あんなことをするのは僕らしくないと思うから、見直す必要がある」ジョージ・ラッセル「言葉を失った。今日は優勝まであと半車身だったと思う。ランド(ノリス)をパスすることができれば、きっとカルロス(サインツ)をオーバーテイクできていただろう。残念ながらそのチャンスを逃してしまった。ファイナルラップで1~2センチのミスをしてしまい、壁にぶつかってしまった。僕の週末全体に影を落としてしまうミスだ。それまでは素晴らしいレースウイークエンドだった。マシンのフィーリングは素晴らしかったし、チームも素晴らしい仕事をしてくれた。戦略も素晴らしく、果敢でアグレッシブだった。あそこではエキサイティングだったし、ゼロポイントでここに立っているのは胸が張り裂けるような思いだ。とはいえ、ポジティブなこともある。今夜も、そして明日の朝も、おそらく悪い夜を過ごすことになるだろう。でもこのことは忘れて、来週末の日本GPではもっと強くなって戻ってくる」
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