ウィリアムズF1のジョージ・ラッセルは、フェルナンド・アロンソのF1復帰が若手ドライバーのF1昇格を阻止しているとの見方に異論を唱え、復帰は“完全に理にかなっている”と語る。セバスチャン・ベッテルが今シーズン限りでフェラーリF1を離脱することを発表したことをきっかけに、2021年のF1ドライバー市場は大きく動くことになった。
フェラーリF1は、マクラーレンのカルロス・サインツをセバスチャン・ベッテルの後任として獲得。その結果、ダニエル・リカルドがルノーからマクラーレンへ移籍、ルノーF1にできた空席には2回のF1ワールドチャンピオンであるフェルナンド・アロンソが座ることになった。だが、38歳のフェルナンド・アロンソのF1復帰は、歓迎する声と、若手のF1昇格を妨げているという2つの意見に分かれた。ルノーF1のチーム代表を務めるシリル・アビテブールは、フェルナンド・アロンソとの契約を発表する前に、ジュニアドライバーである周冠宇やクリスチャン・ルンガーの昇格を検討していると語っていたが、新型コロナウイルスの影響によってF2の開幕が遅れたことで十分に評価する時間がなかったと述べている。「周冠宇のような若手ドライバーに関して、今年我々が彼らに抱えている一番の困難は、シーズン開幕が遅れてことによって、現時点では彼らが今シーズン末にスーパーライセンスの資格があるかわからないことだ。12月中旬にならないとわからない」「彼またはクリスチャン・ルンガーが来年シートの1つを埋めることができるかどいうかを確認するために12月中旬まで待つ余裕があるか?それくらいシンプルな問題だ」だが、昨シーズン、ウィリアムズでF1デビューを果たしたジョージ・ラッセルは、フェルナンド・アロンソが導いたF1復帰という決定を称賛する。ジョージ・ラッセルは、モーターレースの世界が提供するなかでも最高のレースを戦いたいと考えており、フェルナンド・アロンソは“完全”なるベストドライバーの1人だと語る。「それについてはとても嬉しかった」とジョージ・ラッセルはフェルナンド・アロンソF1復帰のニュースについて言った。「F1は最高のドライバーなかでもベストたちがいることが重要だ。フェルナンドは間違いなく最高のドライバーの一人だ」「彼が若いドライバーから機会を奪っているという議論があるけど、現状ではルノーにとってもフェルナンドにとっても完全に理にかなっていると思う」「彼は戻ってきて素晴らしい仕事をすると思う」自身のF1での将来については、クレア・ウィリアムズがジョージ・ラッセルがメルセデスにステップアップするという考えを抱くことを拒否したことで、来シーズンもウィリアムズに残留する。「メルセデスに全く失望していない」とジョージ・ラッセルは語る。「彼らにこれ以上できることはなかった」「クレアは僕を放出する準備はできていなという点で彼女の決定に非常に固く、僕はウィリアムズと契約しているのでその決定を尊重しなければならない」