フェラーリF1は、3月30日(火)にバーレーン・インターナショナル・サーキットでピレリと2022年の18インチタイヤのプロトタイプをテスト。カルロス・サインツとシャルル・ルクレールが合計141周を走破した。現在、F1はピレリが供給する13インチタイヤを使用しているが、2022年にコース上での競争を向上させることを目的とした新しいF1レギュレーションの技術仕様の一部として18インチへの変更が計画されている。
当初、新しいレギュレーションと18インチタイヤは2021年に導入される予定だったが、新型コロナウイルスによる混乱によって1年延期された。フェラーリは今年2月に3日間にわたってスペインのヘレス・サーキットで18インチタイヤのテストを実施。18インチに合わせて特別に改良された2019年モデルのSF90で合計320周を走破していた。ピレリは3月30日(火)にバーレーン・インターナショナル・サーキットでフェラーリF1の18インチタイヤのテストを実施したことを公表。午前中にはカルロス・サインツが走行を担当し、7セットを使用して54周を走破。午後からはシャルル・ルクレールがテストを引き継ぎ、87周(470km)を走行したことを明らかにした。テストはアルピーヌF1が引き継ぎ、水曜日にはエステバン・オコン、木曜日にはフェルナンド・アロンソがテストを実施する。F1のマネージングディレクターを務めるロス・ブラウンは、今年何が起こっても、それ以上の延期はなく、変更は2022年に実施されると主張している。FIA(国際自動車連盟)は、18インチタイヤへの変更をスケジュール通りに行えるように、2021年にピレリが全F1チームと実施できるテスト日数を30日に増やすことに合意している。