FIA(国際自動車連盟)のF1ディレクターを務めるチャーリー・ホワイティングは、F1シンガポールGPでフェラーリが搭載した新しいカメラ冷却デバイスは合法のように見えるが、近い将来、詳細に調べていくと述べた。フェラーリは、F1イタリアGPでカメラを冷却する“アイスバック”を禁止されたが、先週末のF1シンガポールGPではSF71Hのエアボックスに別の冷却装置を装着していた。
だが、ライバル勢は、フェラーリがFOMの車載カメラにコックピット周りの映像が映ることを妨げていると疑っている。「我々はそれを調査したが、画角は遮られてはいない」とチャーリー・ホワイティングはコメント。「彼らがカメラの上部にあるユニットのOCUを冷却しているのであれば、彼ら(FOM)にとっても問題ではないし、カメラの画角が妨げられていない限りは我々としても問題はない」しかし、チャーリー・ホワイティングは、検査は長いものではなかったとし、後日、別の見解から正当な比較をしていくことになるとみとめる。「フェラーリにそれを見に行ったが、クルマに搭載されてさえいなかった。それはフリープラクティスの1時間後のことだった」「彼らは明らかにエアボックスにそれを入れていたし、主に冷たい空気をエアボックスに送り、大きなダクトによって様々な場所に送風していた」「それらにはOCUに少し空気を吹き込むように思える2つ目のダクトがあった。だが、我々のスタッフはそこに懸念はないと言っている」「別の見解で調べてみるつもりだが、我々の最優先事項ではない」とチャーリー・ホワイティングは語る、フェラーリがおそらく“心理戦”を仕掛けているのではないかとの見解を示した。