フェラーリは、2015年F1マシンでもプルロッド式フロントサスペンションを継続すると Autosprint が報じている。2001年のミナルディ以降、F1の上位マシンでは見られなかったプルロッド式のフロントサスペンションだが、フェラーリは2012年からそのアプローチを貫いている。
昨年、フェルナンド・アロンソと比較してキミ・ライコネンがポテンシャルを発揮できなかったのは、プルロッド式サスペンションによるところが大きいと分析されている。2013年にロータスのマシンの敏感で調整が容易なフロントで輝いたキミ・ライコネンだが、昨年はフェラーリのフロントのハンドリングに難を抱えていた。プルロッド・レイアウトは、より低いノーズ、サスペンション、低重心を可能にするが、調整が難しく、セットアップ変更に敏感ではないことが知られている。2001年にミナルディでプルロッドを経験しているフェルナンド・アロンソは、今季マクラーレンに移籍したが、フェラーリはコードネーム“666”とい名づけられた2015年F1マシンでもより従来的なプッシュロッド式に戻すことはないと Autosprint は報じている。同誌は「ライネンは、プルロッドサスペンションの特徴でもあるフロントの精度不足に絶えず不満を述べていた」と述べた。「それに、ライコネンのスタイルは、セバスチャン・ベッテルとそれほど異ならない。ベッテルもまた正確で敏感なフロントエンドで成功してきた」だが、キミ・ライコネンは、今年は2014年のように苦しむことはないだろうと考えている。「来年は違う。クルマは異なるし、同じようなシーズンを過ごすことになるとは思っていない。僕たちは本来の位置にいるはずだ」
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