エステバン・オコンは、1年間F1の表舞台から姿を消すことからは“何も稼げない”と認めるものの、メルセデスが自分の才能を忘れてしまうことはないと信じていると語る。ローレンス・ストロールがフォースインディアを買収し、息子のランス・ストロールが加入したことで、メルセデスの育成ドライバーであるエステバン・オコンはF1シートを失うことになった。
また、メルセデスとの繋がりは、ルノー、マクラーレン、トロロッソといったチームにエステバン・オコンの起用を見送らせた。エステバン・オコンは、2019年シーズンをメルセデスのリザーブドライバーとして過ごすが、これまでの結果は2020年にF1グリッドに復帰することに役立つと自信をみせる。F1の第一線から退いて改善にするために何ができるかと質問されたエステバン・オコンは「それについてはわからない」と Autosport にコメント。「レースをしていないときは何も稼げない。この2年間が僕が2020年のシートに相応しいことを十分に証明できていることを願っている」エステバン・オコンは、以前にグラビティが運営するロータスの育成プログラムの一員だったが、そのプログラムを消滅した後、2016年からメルセデスの支援を受けている。メルセデスの指導のもとでGP3のタイトルを獲得したエステバン・オコンは、DTMでレースをした後に2016年のシーズン途中にマノーからF1デビュー。2017年にフォースインディアに移籍し、印象的なパフォーマンスを示していた。「メルセデスから多大なサポートを受けられるのはポジティブなことだし、僕は幸運だ」とエステバン・オコンはコメント。「困難な時期でさえ、彼らは僕のポテンシャルや僕がやってきたことを覚えてくれている。それがF1の他のジュニアプログラムと違うところだ」「メルセデスは覚えているし、決して一人にすることはない。彼らはサポートを続けているし、ポテンシャルを信じてくれている」「彼らに選ばれれば、それは長期間ということだ。現時点でそれはポジティブなことだ」夏休み明けのスパでローレンス・ストロールによるチーム買収が明らかになったことで、エステバン・オコンの将来は本格的に疑わしいものとなった。その週末、雨の影響を受けた予選で3番グリッドを獲得。上位ドライバーの多くがオコンの窮状に同情を示した。エステバン・オコンは自分の能力を示す機会を得ることがモチベーションになったと語る。「僕にできる唯一のことはコース上で伝えることだけだ。全員が僕のやってきた仕事に満足していると思うし、それが僕にできる唯一のことだ」「それ以外のはことは僕にはどうすることもできない」