ケータハムのクラウドファインディングによる募金の締め切りが14日(金)と迫っているが、目標額としている235万ポンド(約4億3,000万円)の達成は難しそうだ。破産申請をしたケータハムは、最終戦アブダビGPのグリッドに並んで公式エントリー権を維持しようと奮闘しているが、自らが課した期限を前に、現時点での募金額は目標の57%にとどまっている。
ロータスのオーナー、ジェラルド・ロペスは、F1の収益モデルと高価なコストが、小規模チームの生存を脅かしていることに苛立ちをみせており、ファンが苦労して得たお金にケータハムが頼らなければならなかったことは“悲しい”と述べた。 「F1は、16億ドル(約1,900億円)のビジネスであり、9億ドル(約10億円)以上が分配される。それなのに、我々はチームを呼び戻すための方法としてクラウドファンディングが適切かどうかを問われている」とジェラルド・ロペスは Telegraphに語った。 「本気なのだろうか? そうだとしたら、私が思う以上に破滅的だ。倫理的にね」 だが、ケータハムの管財人で臨時チーム代表となったフィンバー・オコンネルは、目標募金額を達成できそうにない状況にもかかわらず、自信ありげだ。 フィンバー・オコンネルは、不足分は別のところで埋め合わせられるかもしれないと語る。 「我々は複数の団体と話をしている。彼らは相当額の投資をすることが可能だ」とフィンバー・オコンネルは述べた。 その場合には、ファンからの募金はあと少しだけあれば足りるとフィンバー・オコンネルは語り、アブダビに行くことを“責任者として判断できる”と述べた。「私はまだレースに参加できると強く信じている」一方、アブダビGPに参戦できたとしても、2015年のF1マシンを作れるかどうか疑問の残るケータハムは静かにドアを閉じた方がいいとの意見もある。 バーニー・エクレストンは「管財人とは定期的に話している」と述べた。 「たとえ彼らが残れたとしても、あれだけのレイオフの後でどれだけ態勢を整えられるのか疑問だ」F1グリッドの台数減少を食い止めるための解決策として、3台体制が提案されている。また、GP2のようなスタンダードシングルシーターに改良したエンジンを搭載する“スーパーGP2”なるチームの構想も持ち上がってきた。「多くの場合、それは良いアイデアだと考えられている」とバーニー・エクレストンは BBC に述べた。 「かなり昔に遡れば、エンジンは基本的にコスワースの1種類だけだった。我々はそうやってF1を作った。“バック・トゥ・ザ・フューチャー”も悪くないのではないか」