カルロス・サインツは、F1日本GPでのマクラーレンの強力ペースを気にしておらず、フェラーリは今年残されたいくつかのトラックで元所属チームと戦うことができると主張している。2023年を通してレッドブルがトップを独占している一方で、チャンピオンの背後の戦いは1年の間に絶えず変化してきた。フェラーリはここ数週間、ライバルの進撃を奪ったように見え、モンツァとシンガポールで連続ポールポジションを獲得し、表彰台と今季唯一の非レッドブルでの優勝を飾った。
しかし、マクラーレンは鈴鹿でフェラーリの競争力アップに応え、高速コーナーでアップグレードしたMCL60パッケージの強みを最大限に発揮し、2年ぶりのダブル表彰台を獲得した。フェラーリのシャルル・ルクレールは、チームメイトのオスカー・ピアストリに16秒差をつけて53周を終えたマクラーレンのランド・ノリスから24秒遅れでゴールした。マクラーレンはカタールでも競争力を発揮するはずだが、サインツはフェラーリがその先のラウンドでマクラーレンに匹敵すると楽観視している。マクラーレンが日本GPのペースをこの先も維持すると思うかと聞かれたサインツは、「高速サーキットではそうだと思う」と答えた。「高速サーキットではそうだろうけど、メキシコやオースティンのような低速サーキットに行けば、マクラーレンと互角に戦える自信がある」「今日は特に、ランドが1周あたりコンマ数秒速かったと思う。ピアストリはクリーンな空気があればいつでも彼に匹敵するような力強いラップができたと思う。ただ、僕がきれいな空気に恵まれなかっただけだ」両チームにはまだ勝負する余地がたくさん残っており、コンストラクターズチャンピオンシップの順位に照準を合わせている。フェラーリは現在メルセデスに20ポイント差に迫っている、これまでの3戦すべてでドイツ勢を上回っている。一方、マクラーレンはオーストリアで改良車を導入して以来、カナダに次ぐアストンマーティンとの137ポイントの差をわずか49ポイントまで縮めた。かつてのタイトルライバル同士はドライバーズランキングでも競い合っており、ノリスはルクレールからわずか20ポイント差、サインツとはさらに15ポイント差となっている。F1は2021年に1回限りの開催となった後、来週末にロサイン・インターナショナル・サーキットに戻り、カレンダーへの恒久的な参加を再開する。このカタールGPを皮切りに8週間で6戦が行われ、2023年シーズンが終了する。