キャデラックは年内にテストを開始する計画を立てているが、自らのマシンを走らせるわけではない。ゼネラルモーターズ傘下のこのブランドは、2026年のF1参戦に向けて準備を加速させており、火曜日にセルジオ・ペレスとバルテリ・ボッタスを2人のレースドライバーとして起用することを発表した。
今回の参戦は新たな技術規則の導入とも重なり、プレシーズンの日程は3回のテストを通じて計10日間に拡大される。しかし完全な新規チームであるキャデラックは、新しいマシンを走らせるだけでなく、新たに組織されたクルーを統合する必要もある。そのため2025年末までに他チームと提携し、旧世代マシンを走らせることが、このプロセスを加速させる助けとなる。計画されている走行は、来年1月にバルセロナで行われる最初の公式テストに先立つもので、ここでキャデラックの新型F1マシンが初めて本格的に走行する。「我々は今年中にマシンテストを導入するつもりだ」とチーム代表のグレアム・ロードンはCrash.netを含むメディアに語った。「当然ながら我々は他のチームと協力してそれを行わなければならないが、規則上まったく問題ない。我々にはTPC車や自分たちだけで運用できるマシンがないからだ」キャデラックは、自社製エンジンの開発を進めているが、参戦初年度に間に合わず、フェラーリのエンジンを搭載する。したがって、このテストにはフェラーリが協力するとみられている。セルジオ・ペレス、早期キャデラックF1テストの恩恵へこのようなテストは、2024年にレッドブルを突然離脱してから1年間F1を離れていたペレスの復帰を容易にするものでもある。新たなチームメイトであるボッタスは、メルセデスのリザーブとしてプライベート走行を行ってきたが、ペレスは昨年12月のアブダビGP以来、グランプリマシンでの走行距離を積んでいない。「正直なところ、息子とカートに乗った以外はしばらく何も運転していない」と彼は語った。「だが、年内にフォーミュラ1カーをテストする計画がチームとある。そして来年は非常に多くのテストが行われるので、その(錆を落とす)最後の部分は非常に速く解消されるはずだ」彼はこう続けた。「チームと定期的に連絡を取り合い、彼らを訪問する予定だ。また、年内に走行ができるかどうかを楽しみにしている。再び自分を慣らすためにね。冬季テストが始まる時にはできる限り準備万端で臨みたい」