F1モナコGPの木曜フリー走行をでブランクを感じさせない走りを見せたジェンソン・バトンだが、昨年末にF1引退を表明したことに後悔はないと語る。 ジェンソン・バトンは、インディ500に参戦するフェルナンド・アロンソの代役としてF1モナコGPでマクラーレン・ホンダから1戦限りでF1復帰。木曜日のフリー走行で高速化した2017年F1マシンを初めて走らせたジェンソン・バトンだが、チームメイトのストフェル・バンドーンと0.1秒以内の12番手で初日にセッションを終えている。
引退という決断を後悔しているかと質問されたジェンソン・バトンは「ノーだ。正しいタイミングで退いたと思っている」とコメント。「F1マシンのドライブを恋しく思ったことはない。でも、今日は本当に楽しかった。正直、過去2年よりもね。クルマが良くなったのと、7カ月ドライブしていなかったせいかもしれない。楽しかったし、何度かバリアをかすめた。自分がまったく衰えていないことがわかって嬉しいし、限界まで攻めたのにダメージがないのも良かった」F1モナコGPは、金曜日は“休息日”としてセッションが行われないため、ドライバーとチームは予選に向けて準備することができる。ジェンソン・バトンは、低速部分とブレーキングゾーンについてまだやるべきことが多いと語る。「コーナーでブレーキを踏むとバリアに突っ込んでいくような感じがする。最初は変な感じだったけど、確実に慣れていっている。高速セクションはとても楽しい。スイミングプールの最初は全開だ。あそこが全開だった記憶はないし、おそらく僕にとっては初めてなので最高だ」「ターン3やカジノもかなり面白い。でも、ブレーキングに関しては、強く踏み込むための自信をつけるためにまだやらないければならないことがたくさんある。F1では初心者につきもののことだ。ブレーキやリフトオフが早くてターンインするとアクセルも早くなってアンダーステアになってしまう。まだまだ伸びるし、全てのデータを調べて、土曜日の朝には解消できるといいね」