トロロッソ・ホンダのブレンドン・ハートレーは、F1で自分がレースを楽しんでいる理由を思い出さなければならないときがあると打ち明ける。過去にレッドブルのジュニアプログラムを外されたブレンドン・ハートレーだが、ポルシェでのWEC参戦でル・マン24時間レースを制し、2度のWECチャンピオンを獲得。
WECでの成績が認められ、ブレンドン・ハートレーはトロロッソでF1参戦するチャンスが与えられ、2017年にシーズン後半4戦に参戦。今年はトロロッソ・ホンダでフルタイムのF1シートを勝ち取った。ブレンドン・ハートレーは、ポルシェとトロロッソ・ホンダには“多くの類似点”があるが、F1の方が個人にかかるプレッシャーは大きいと語る。「F1では基本、週に1回の割合で数多くのメディア対応があるので、より多く注目を浴びているように感じる」とブレンドン・ハートレーはコメント。「いくつかの点でF1の方がより多くのプレッシャーがあるように感じられる。ドライバーは3人ではなく1人だしね」「僕はそれを楽しんでいる。でも、多くのプレッシャーがかかるので、自分がなぜそれをしているのか、なぜそれを楽しんでいるかを思い出さなればならなくなるときがある」ブレンドン・ハートレーは、スポーツカーの最高峰であるLMP1クラスでも同じように高いプレシャーはあったと語る。「F1では、あらゆるプレッシャーに巻き込まれて、喜びを見失いやすい。どうして僕たち全員がここいるのかをね」「本当にプロになるときは、それは他のどのスポーツでも変わらないと思うけどね」ブレンドン・ハートレーは、昨年F1デビューを果たした際、LMP1でのポルシェでのドライブングがF1のための“完璧な準備”だったと感じたと語る。現在F1で使用されているV6ターボハイブリッドエンジンとポルシェが採用していたテクノロジーは異なるが、ブレンドン・ハートレーは耐久レースで電気エネルギーの使い方や燃料やタイヤの管理を経験してきた。しかし、その経験はまだ結果として現れてはいない。チームメイトのピエール・ガスリーが18ポイントを獲得しているのに対し、ブレンドン・ハートレーはまだ1ポイントしか獲得できていない。ブレンドン・ハートレーは、トロロッソ・ホンダが好パフォーマンスを発揮し、ピエール・ガスリーが4位入賞を果たしたバーレーンで大量ポイント獲得のチャンスを逃したことが大きな挫折だったと述べた。「僕にとってベストなスタートでなかったと皆さんが主張するかもしれない」とブレンドン・ハートレーはコメント。「でも、実際に開幕3戦を振り返ると、3戦中2戦で僕はチームメイトを予選で上回っている」「バーレーンであのような強力なクルマを生かせなかったことは本当に失望している。絶え間ない学習プロセスだ。F1には週単位で変化して、絶えずアップデートされる目標がある」前戦モナコGPではプラクティスではポイントの有力候補に挙げられたブレンドン・ハートレーだが、予選ではQ1敗退。レースではピエール・ガスリーが7位で入賞した一方で、ハートレーは終盤にシャルル・ルクレールに追突されてリタイアしている。結果が出ていないだけでなく、ミスも多いことでブレンドン・ハートレーがトロロッソ・ホンダのシート喪失をするのではないかとの推測は続いている。