ブレンドン・ハートレーは、今週末のF1アメリカグランプリでトロ・ロッソでF1デビューを飾る。8年越しの夢を叶えことになるが、レッドブルのドライバーだった当時はF1にステップアップする準備はできていなかったと振り返る。トロ・ロッソでのF1デビューの経緯についてブレンドン・ハートレーは「最初に連絡があったのはレッドブルのヘルムート・マルコだった」とコメント。
「チャンスがあるなら、今は準備ができていると言った。8年前はできていなかったけどね。彼はメッセージを送ってきたけど、3~4か月くらい何も聞いていなかったし、正直、今回の話は先週、突然やってきた」現在、ブレンドン・ハートレーは、ポルシェからWECのLMP1クラスに参戦しており、WECチャンピオンであり、ル・マンのウィナーでもある。日本での富士6時間レースを終えたブレンドン・ハートレーは、オースティンに移動し、トロ・ロッソでシート合わせを実施。今後数日でマスターしなければならないことが多くあることを承知している。「クルマをテストすることなく来週末に挑むのでちょっと準備不足かもしれないけど、その一方で僕は完全に準備は整っていると感じている」とブレンドン・ハートレーは語る。2010年、ブレンドン・ハートレーは、レッドブルのジュニアドライバープログラムの期待の星だったが、状況はうまくいかず契約を切られた。当時、同じレッドブルのジュニアドライバーとして一緒にフォーミュラ・ルノー3.5に参戦していたダニエル・リカルドは、現在レッドブルのレギュラードライバーの座を獲得している。「かなり昔のことだ。2010年にレッドブルのジュニア育成プログラムを切られた。厳しい時間を経験してきた。率直に言って、僕は準備ができていなかった。十分に成熟していなかった。人生のあの時点では僕は自分のレースを楽しんでいた。あれを経験したことで僕はずっと強くなった」「僕は27歳だし、F1に入ってくる他の人ほど若くはないけど、ポルシェのプログラムに参加し、マーク・ウェバーやティモ・ベルンハルトのようなチームメイトといた豊富な経験がある」予期せぬF1デビューに先立ち、ブレンドン・ハートレーは2018年のインディカーのシートを模索。実際にチップ・ガナッシのシート候補に挙がっている。「このようなことが起こるとは100%考えていなかった。ポルシェがLMP1を撤退すると発表して、来年自分がどうなるかを理解できてきた」とブレンドン・ハートレーはその噂を認める。「僕はこのような予期せぬ機会のための準備はできている。ベストを尽くすつもりだし、何ができるか、どのような危機に瀕しているかは考えないようにするつもりだ」ブレンドン・ハートレーは、2018年のトロ・ロッソでのフルタイムのF1参戦も噂されている。