バーレーンの人権擁護活動家は、10月下旬にバーレーンがF1に復帰すればさらなる市民による暴動と抗議が起きると警告した。年内にF1バーレーンGPを復帰させるというFIAの決定は、倫理上、もしくは物流的な理由から復活を望まないと明言していたF1チームを含め、多くの人々を驚かせた。バーレーン国民も復活に強い抵抗を示しており、F1サーカスがバーレーン入りすれば、暴動が起こることになると警告している。
バーレーン人権センターのナビール・ラジャブは「今日、我々は政府の弾圧による犠牲者2名を埋葬した」とコメント。「この地域の人々の人権よりも、グランプリへの関心と利益が重要だと感じていると聞き、非常に悲しく思っている」「非常に腹立たしいことであり、国民も非常に動揺している。すでにレース日を『怒りの日』と呼び、バーレーンのすべての街で、バーレーン政府に現体制での国民への行為に対する怒りを表明しようとしている」「我々は、今回のイベントをバーレーンでの人権侵害を暴露し、この国で何が起こっているのかを世界中へ示すために利用するつもりだ」英国のスポーツ大臣ヒュー・ロバートソンも、F1レースを開催すれば『災難』を抱え込むことになると警告した。「政治がスポーツを上回るような状況をつくってはならない。そうなれば、災難を抱え込むことになるだろう」「抗議を計画している反対派がレースを望む理由は理解できるだろう。危険なことだ」F1チームは、今月下旬にこの件を話し合うために会議を開き、裁定を覆すようFIAに要請する可能性が高い。決定には満場一致が必要なため、世界モータースポーツ評議会の全メンバーがレース復活に賛成したはずだが、投票メンバーであるフェラーリのチーム代表ステファノ・ドメニカリとフォース・インディアとヴィジェイ・マルヤは反対票を投じたとされている。