アストンマーティン・ホンダF1は、2026年F1開幕戦オーストラリアGPを通じてパワーユニットの課題改善に向けた前進を確認した。バーレーンテスト以降に取り組んできたバッテリー振動対策がレース環境でも機能し、信頼性面での改善がデータ上でも確認された。ホンダF1のトラックサイド・ゼネラルマネージャー兼チーフエンジニアである折原伸太郎は、今回の週末がバッテリー信頼性を検証する重要な機会だったと説明。
チームと24時間体制で取り組んできた対策により振動の低減が確認できたとし、中国GPではさらに走行距離を重ねながらパフォーマンス向上とエネルギーマネジメントの最適化を進めていくと述べた。メルボルンで行われた2026年F1開幕戦オーストラリアGPは、F1第77シーズンの幕開けとなるレースとなった。強い風が吹くコンディションの中、フェルナンド・アロンソとランス・ストロールの2台は合計64周を走行し、チームは多くのデータを収集した。フェルナンド・アロンソは17番手、ランス・ストロールは22番手からレースをスタート。ソフトタイヤでスタートしたアロンソはオープニングラップでポジションを上げ、1周目終了時点で10番手まで浮上した。12周目にはバーチャル・セーフティカーが導入され、両ドライバーはピットストップを実施。アロンソは新品のソフトタイヤに交換し、ミディアムで走行していたストロールはハードタイヤを選択した。14周目のグリーンフラッグ後、アロンソはマシンの状態を確認するためピットへ戻るよう指示を受けた。その後11周後にコースへ復帰し、追加データの収集を続けた。27周目にはストロールがピットインし、ソフトタイヤへ交換。チームは週末を通じて発生していた問題の分析を進めながら走行を続けた。アロンソは35周目にコンポーネント保護のためピットに戻ってリタイア。ストロールもその1周後にピットへ入り、その後レース終盤にコースへ復帰した。ストロールは残り3周で新品のソフトタイヤに履き替え、最終的に他車から12周遅れでレースを終えた。今回のレースについて、ホンダF1のトラックサイド・ゼネラルマネージャー兼チーフエンジニアの折原伸太郎は、パワーユニット対策の進展について次のように語った。「今日のレースでは、我々の進んでいる方向が正しいという手ごたえを得ることができました。信頼性の面でも問題なくレースを終えることができ、PU対策が実戦で機能することを確認できました。バーレーンでの状況を考えると、非常に大きな前進です」「今週末は、バッテリーの信頼性を検証するうえでも重要なイベントになりました。バーレーンテスト後、チームとはバッテリー振動の対策に向けてこれまで以上に連携し、ワンチームとして24時間体制で取り組んできました」「データ上でも、バッテリー振動の低減が確認でき、レースディスタンスを走り切るために正しい方向に進んでいると考えています。この流れを止めず、加速させる必要があります」「今後も各ラップごとに得られるデータは非常に重要であり、引き続き最大限の努力を続けていきます。来週の中国GPでは、より多く走行距離を積み上げられると思っています。周回を重ねてデータを集め、パフォーマンス向上と、エネルギーマネジメントの最適化に取り組んでいきます」