アルピーヌF1は、2026年F1シーズンに向けて大きな転換期を迎えている。長年続いた自社製パワーユニット体制を終え、メルセデス製パワーユニットを使用するカスタマーチームへと移行する決断を下した。エンストンを拠点とする同チームのレーシングディレクターであるデイブ・グリーンウッドは、この変化に伴う潜在的な障害について「大きな問題にはならない」との見解を示している。
今回の方針転換は、エグゼクティブアドバイザーのフラビオ・ブリアトーレが主導し、ルノー製パワーユニットによるOEM体制を放棄する決断に至った。2015年にロータス名義でメルセデスエンジンを使用していた時期を除けば、エンストン製マシンは1995年以降一貫してルノー(リバッジ仕様を含む)のパワーユニットを搭載してきた。しかし2025年シーズンは厳しい結果に終わり、コンストラクターズランキング最下位に沈み、獲得した22ポイントはすべてピエール・ガスリーによるものだった。この不振をもって、長年の関係は苦い形で幕を閉じた。グリーンウッドは、メルセデス製パワーユニットへの長期的な切り替えによって、チーム予算が約1億ドル削減される見通しであることを明かしている。これにより、他の分野へより多くのリソースを投入できるようになるという。また、ドイツの名門であるメルセデスのパワーユニットに対する高い期待が、アルピーヌF1の巻き返しへの希望を後押ししている。「最終的には、違いはエンジンの実際のアーキテクチャが変わることにあると思う」とグリーンウッドは語った。「人と一緒に仕事をするという点では、我々にとってはごく普通のことだ。パワーユニットの担当者という意味でも、どの会社であっても目指すことは同じで、関わっている内容も似ている。顔ぶれが少し変わるだけで、それ以外については正直言って、かなりスムーズだと思っている」アルピーヌF1は、二つの強力な組織が手を組むこの新たな体制によって、2026年F1シーズンでの再浮上を目指していく構えだ。