スクーデリア・アルファタウリのチーフエンジニアを務めるジョディ・エギントンが、2023年F1第17戦日本GPの決勝レースを振り返った。角田裕毅とリアム・ローソンは、同じタイヤ戦略を採り、ソフト-ミディアム-ハードの2ストップを実行。ミディアムとハードの新品は1セットずつしかなく、さらにQ3に進出した角田は、新品のローソンに対し、ユーズドのソフトでのスタートとなった。
その結果、第1スティントではローソンが角田の前に出たが、第2スティントで角田がアンダーカットに成功。しかし、ミディアムで両ドライバーにペースが上がらず、フェルアンド・アロンソとアルピーヌ勢にオーバーテイクされる。彼らは新品のハードを2セット持っていた。早めにハードに交換しても先行車両に追いつくことはできず、ローソンは11位、角田は12位とポイント圏外に終わった。「ミディアムとハードを1セットずつしか温存していなかったので、この路面温度ではハードコンパウンドを2本残しているマシンに比べて若干不利になることはわかっていた」とジョディ・エギントンは説明する。「また、ミディアムタイヤもハードコンパウンドと同じような挙動になると予想していた。タイヤ勝負のレースになることは予想していた」「2台ともソフトコンパウンドでスタートし、スタート直後のアクシデントを経て、2台とも9番手と10番手につけた」「ソフトコンパウンドでのスティントは短く、ヒュルケンベルグに反応した。ドライバーたちのインラップが良く、ピットストップも素晴らしかったので、2台とも前に出続けることができた」「中盤のミディアムコンパウンドのペースが問題だった。デグラデーションが高く、ここでダメージを受けてしまった。他チームは機能させていたので、レース後の作業ではこれがメインになるだろう」「終盤のハードコンパウンドでのペースは競争力があったが、この段階ですでにアルピーヌの2台には負けており、2台ともポイント圏外という結果に終わった」「レースでは順位を落としたが、この週末にはポジティブな兆候がいくつかあった。良い予選パフォーマンスと、以前より一歩前進したレースペースが示すように、パッケージは機能している。マシンの開発は続けているし、実力でポイントを獲得できるところまで来ているので、シーズン最後まで戦い続ける」
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