アルファタウリ・ホンダF1のチーム代表を務めるフランツ・トストは、2021年F1マシン『AT02』に昨年のレッドブル・レーシングのパーツを移植しなかったのは、率直にRB16が“リアに問題を抱えていた”からだと説明した。スクーデリア・アルファタウリは、レッドブル・テクノロジーズを介して姉妹チームであるレッドブル・レーシングのために開発されたパーツの供給を受けている。ただし、マシン開発にタイムラグがあるため、アルファタウリは基本的にレッドブル・レーシングの1年落ちのパーツを使用している。
2021年F1マシンは、マシン開発の凍結によって主に2020年マシンの進化型となり、シャシー開発は2つのトークンに制限される。だが、アルファタウリの2020年マシンのAT01は、レッドブルの2019年型RB15をベースとしていたため、トークンを使わずに2020年型RB16へのアップグレードが許可されている。スクーデリア・アルファタウリのチーム代表を務めるフランツ・トストは、チームのマシンの大部分はレッドブル・テクノロジーズから提供されたレッドブル・レーシング用に開発されたものを使用していると語る。「我々は今でもレッドブル・テクノロジーズのリアサスペンション、トランスミッション、油圧、フロントサスペンションのフルコンポーネントを使用している。メカニカル的にはマシンの70~80%にあたる。単純にレッドブル・テクノロジーズの方が我々よりもはるかにレベルが高いので、我々としてはもっと良い結果を達成できる」とフランツ・トストは語る。「対照的に、空力パーツ全体はアルファタウリによって設計および製造されている」フランツ・トストは、レッドブル・レーシングのすべてのアップデートを引き継がなかった理由を次のように説明した。「リアアクスル全体はレッドブルのものだが、2019年のものだ。もちろん、すべてをアップデートすることもできたが、レッドブルがリアに問題を抱えていたため、この機会をあきらめた。我々の2020年版で行った方がベストだという結論に達したとだけ言っておこう」マックス・フェルスタッペン、特にアレックス・アルボンは、昨シーズンのレッドブルRB16のリアに多くのトラブルを抱えていたが、チームはそれらの問題の大部分ををRB16Bでは解決したと言っている。アルファタウリ・ホンダF1は、AT02でそれらの改良されたRB16Bのリア周りを使用することもできたが、最新版へのアップグレードにはトークンが必要となる。代わりにチームは新型フロントノーズとフロントサスペンションに2つのトークンを使用することを決断している。
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