フェルナンド・アロンソは、ルノーF1の2018年F1マシン『R.S.18』による2日間によるテストを終了。バーレーン・インターナショナル・サーキットで合計186周を走り込んだ。2018年にF1を離れたフェルナンド・アロンソは、2021年にアルピーヌF1へとチーム名を変更する古巣ルノーへと復帰。アロンソにとってルノーF1との3期目のF1参戦となるが、2年間のブランクを埋めるためにルノーF1とプライベートテストを実施した。
今季型のF1マシンでのテストはレギュレーションによって厳しく制限されているが、2年以上前のマシンであれば、F1チームは無制限で走行を行うことができる。フェルナンド・アロンソは、11月4日(水)・5日(木)の2日間にわたってバーレーン・インターナショナル・サーキットでルノーF1とのテストを実施。初日に93周、2日目の93周を走り込み、2018年F1マシンで『R.S.18』で合計186周を走破した。テストの重要性についてフェルナンド・アロンソは以下のように語っている。「今は周回数が必要だ。シミュレーターはある時点までは良いけど、そこからはマシンの物理的な力、Gフォース、首の訓練が必要になる」「自宅でも多くの首の訓練はできるけど、実際のマシンを再現することはできないため、できるだけ多くの周回数が必要だ」大きな疑問は、フェルナンド・アロンソがF1に必要なスピードと体力を取り戻すためにどれくらいの時間が必要かということだ。「正直、スピードを上げることはできると思っているけど、最初の数レースでは課題に直面する可能性があることも認識している」とフェルナンド・アロンソは語る。「純粋なスピードだけでなく、ステアリングの手順、コマンドなどは、僕にとって新しいことだし、少し時間が必要だ」「少し苦労する可能性があることを認識している。そのようなことが起こらなければいいけどね」ルノーは、F1アブダビGP後にヤス・マリーナ・サーキットで実施される若手ドライバーテストでフェルナンド・アロンソを走らせることを望んでいたが、ライバルによって阻止された。F1を離れている間、フェルナンド・アロンソはF1外の様々なカテゴリーでレースに出場してきた。2018年に彼は初めてデイトナ24時間レースに出場し、その後トヨタとともに2018-19年のFIA 世界耐久選手権(WEC)に参戦し、セバスチャン・ブエミと中嶋一貴とともにドライバーズチャンピオンシップを獲得。2019年にはウェイン・テイラー・レーシングからデイトナ24時間レースに参戦し、小林可夢偉とともに優勝。2019年と2020年にはインディ500に参戦して“トリプルクラウン”達成を目指したが、2019年は予選落ち、2020年は21位でフィニッシュしている。また、2020年にはトヨタとともにダカールラリーでデビューを果たし、総合13位でフィニッシュしている。
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