元F1ドライバーのマーク・ウェバーは、フェルナンド・アロンソはミッドフィールドチームでF1に復帰してもモチベーションを保つのは難しいと考えており、ルノーF1からのF1復帰は“ほぼ無意味”だと考えている。セバスチャン・ベッテルが2020年限りでフェラーリF1を離脱することを発表したことをきっかけに2021年のドライバー市場は大きな動きをみせ、マクラーレンのカルロス・サインツがフェラーリ、ルノーのダニエル・ルカルドがマクラーレンへ移籍することが決定。
これにより、ルノーF1の2021年のシートには空席ができ、2回のF1ワールドチャンピオンであるフェルナンド・アロンソが、ルノーF1で3回目のスティントを過ごすことになるとの推測がなされている。フェルナンド・アロンソは、マクラーレンのパフォーマンス不足、そして、メルセデス、フェラーリ、レッドブルが一貫して上位を占める状況に不満を募らせ、2018年末にF1を去っている。元レッドブルのF1ドライバーであるマーク・ウェバーは、F1時代にフェルナンド・アロンソと親しい間柄にあったが、フェルナンド・アロンソがルノーF1で復帰しても、2018年にF1を去ったときと同じ状況に直面するとし、アロンソがF1復帰を決断したら驚くだろうと語る。「僕たちは、フェルナンドが並外れていて、物凄いキャリアを過ごしたことを知っている」とマーク・ウェバーは F1 Nation に語った。「彼はもうピークを過ぎている。彼が過去に成し遂げたことをするのは難しいだろう」「それでも10点満点中9点のアロンソは起用するものにとっては明らかに良いことだ。でも、アロンソは連続勝利者であり、彼がF1を離れたのは中団で立ち往生していたからだ」「彼は『表彰台を争えないなら、F1にいたくはない』と言うことを決断した。それが僕たちが受け取った最後のメッセージだ」「それができるチームという点で、彼に表彰台の機会があるようには見えない」フェルナンド・アロンソのマクラーレン時代のボスであるザク・ブラウンは、アロンソが“3年間の旅にでる意欲がある”とは思っておらず、ルノーがアロンソに関心を示すとも思っていないと語っている。マネージャーであるフラビオ・ブリアトーレはフェルナンド・アロンソがF1復帰に“意欲的”だと語っているが、マーク・ウェンバーは、アロンソはオファーされている以上のものを必要としていると考えている。「彼jはレーサーであり、彼はレースをかなり恋しく思っている。でも、焦点は何か? 彼は新しい体制に忠実を尽くし、2~3年契約にサインするだろうか? たった1年で、4か月後にチームは他の誰かを探すのだろうか? それに何の意味があるというんだい?」「彼にそれができないと言っているわけではないけど、フィールドの真ん中で2年間モチベーションを維持するのは彼にとって非常にチャレンジングなことだと思う」