フェルナンド・アロンソは、ル・マン24時間レースでトヨタ8号車のクルーに勝利をもたらした残り1時間でのドラマは、F1でチャンスを逃してきた不運への見返りとして受け取るつもりだと語る。小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペスが駆るトヨタ7号車は、残り1時間でパンクが発生するまで勝利を手中に収めていた。
トヨタ7号車に起こったセンサーの問題によって、クルーたちは問題のある右リアタイヤではなく、右フロントタイヤを交換。再度ピットに入るまでにスロー走行を余儀なくされ、8号車にリードを明け渡すことになった。その後、フェルナンド・アロンソ、中嶋一貴、セバスチャン・ブエミが駆る8号車はフィニッシュまでトップを走り続け、2年連続でル・マン24時間レースを制覇した。フェルナンド・アロンソは、トヨタ8号車のクルーは“勝利に値しなかったかもしれない”と認めるが、自分のF1キャリアで耐えてきた不運への見返りとして勝利を味わうつもりだと述べた。「2回のル・マンで2勝を挙げるなんて素晴らしいことだ」とフェルナンド・アロンソはコメント。「このようなレースは、感情のジェットコースターのようなものだし、2分遅れているときもあれば、リードすることもある「衝撃的なレースだった。僕たちにはレースに勝つためのペースがなかった。24時間で7号車の方が僕たちよりも速かったし、僕たちは勝利に値しなかったかもしれない。でも、僕たちはラッキーだった。「それは衝撃的なレースだった。我々はレースに勝つためのペースを持っていなかった、24時間の間#7車は私達より速く、多分勝利に値しなかった、しかし私達はラッキーだった。それが勝利を手にする助けになった」「F1世界選手権ではいくつか勝利を奪われたことがあった。ハッピーな瞬間を迎えている人がいる一方で、厳しい瞬間を迎える人もいる」「幸運は僕たちの側にあったけど、他のレースやF1世界選手権ではどういうわけか恵まれなかった。僕たちはこちらの側にいることを楽しむ必要があると思う」フェルナンド・アロンソは、7号車のレースを通してペースを踏まえ、2位を受け入れる準備をしていたと語る。「ル・マンでは常に何かが起こり、最後のラップは決して終わることはない」とフェルナンド・アロンソはコメント。「チームは2016年にもそれを経験している。彼らは最後の1分でレースを失った。だから、チーム全員がそのことを常に念頭に置いている。常に冷静でいなければならない。でも、僕は2位でも満足だった。それがコース上での僕たちに見合った結果だったからだ」「ロペスのパンクが発生したときにはモーターホームで食事をとっていた。そこで7号車がコース上で低速走行しているのを目にした」「何が起こったのかを確認するためにボックスに行った。パンクだった。それが2位の原因になったのは間違いない。でも決して諦めてはいけないし、すべてのラップが重要だ」「リーダーから2分遅れていても良いラップをする必要がある。差が2分であれば、2分10秒よりいい。ライバルにパンクなどが発生した場合、2分10秒を失った場合、前になることも、後ろになることもあるからね」「レースは24時間、5500kmなんだ」