マクラーレンのフェルナンド・アロンソは、レッドブル・レーシングが2019年からホンダのF1パワーユニットでレースをするというニュースは特に驚くことはなかったとし、それについて分析するつもりもないと述べた。今週、レッドブル・レーシングは今シーズン限りでルノーとの12年間にわたるパートナーシップを終了し、2019年からホンダと2年間のF1パワーユニット供給契約を結んだことを発表した。
だが、ホンダは今年トロロッソと組んで改善しているとはいえ、前戦F1カナダGPではピエール・ガスリーの新たに導入したアップグレード版パワーユニットに信頼性トラブルが発生し、今週のF1フランスGPでもブレンドン・ハートレーのマシンに不具合が発生するなど、いまだ信頼性問題は鳴りを潜めておらず、パドックのなかにはレッドブル・レーシングの決断を疑問視する声もある。レッドブル・レーシングが、ホンダとワールドチャンピオンを獲得できると考えていることに驚いたかと質問されたフェルナンド・アロンソは「僕が驚いたか? ノーだ」とフランスでコメント。「正直、他チームが何をやっているかなんて、外部から分析することは難しいと思う」「僕たちは彼らが持っているようなすべてのデータを持っているわけではないし、彼らがそう決断したなら、彼らのために嬉しいし、ホンダがF1と今後へのコミットメントを示したことも嬉しく思う。同時にそれは驚くことでもない」「このパートナーシップについてはここ数カ月でいろんな噂があったし、それが正式発表されただけだ」マクラーレンとホンダがタッグを組んだ3年間は悲惨なシーズンとなった。信頼性の多発だけでなく、エンジンのパフォーマンスも不足。フェルナンド・アロンソがF1日本GPで放った『GP2エンジンだ!』の無線は有名であり、昨年もアロンソは「本当に酷いエンジンだ。酷いパワーユニットだ」と酷評していた。現在のホンダのエンジンはどれくら良くなっていると思うかと質問されたフェルナンド・アロンソは「僕にはわからない」とコメント。「僕がわかっているのは僕たちのクルマに搭載されているルノーのエンジンはかなり優れているということだ」「去年のこの時点で僕たちは0ポイントだった。今年はドライバーズ選手権で7位だし、コンストラクターズ選手権では5位だ。関係はこれまでよりも向上しているし、より健全なものになっている」「僕がわかっているのは現在のことだけだ。過去のことは知らない」