フェルナンド・アロンソは、ル・マン24時間レース制覇のためだけにトヨタに加入したわけではないとし、今季のWECチャンピオンを目指していくと述べた。2度のF1ワールドチャンピオンであるフェルナンド・アロンソは、世界3大レースでの“3冠”をキャリアの目標に掲げており、今年はF1と並行してトヨタからFIA 世界耐久選手権(WEC)にフル参戦。
そして、先週末に開催されたル・マン24時間レースで、中嶋一貴、セバスチャン・ブエミとともにトヨタ・TS050 HYBIRDの8号車を走らせたフェルナンド・アロンソは、初挑戦にしてル・マン24時間レース優勝という目標を達成。残すはインディ500優勝のみとなった。ル・マン制覇というトヨタとのWEC参戦の目標のひとつは早くも達成されてしまったが、フェルナンド・アロンソは来年の6月まで行われるWECの“スーパーシーズン”に完全にコミットしたままだと語る。「ル・マンを経験するためだけにトヨタに加入したわけではない。ワールドチャンピオンを争いたかったのでスーパーシーズンに参戦した」とフェルナンド・アロンソはコメント。フェルナンド・アロンソは、前戦カナダGPでF1参戦300戦目を迎えたが、F1での勝利は5年前のフェラーリ時代から遠ざかっている。最近、フェルナンド・アロンソは、F1の現在のレギュレーションでは結果が見えてしまうと批判的なコメントを残している。「僕にとって最も重要なのは、F1がどの方向に進むかについて考えることだ」とフェルナンド・アロンソはコメント。「来年の競争力がどうなるかについてはあまり考えていない。予測は不可能だからね。スポーツがどうなるかが重要だ」フェルナンド・アロンソは、今シーズン限りでF1を引退し、来年はマクラーレンとともにインディカーにフル参戦するとも噂されている。ル・マン24時間レースで9勝を挙げたトム・クリステンセンは「アロンソがやってきてル・マンを制覇した。それは間違った一歩ではない」とコメント。「彼がF1を止めるとは思っていないが、彼は間違いなくインディ500に戻るだろう。フルシーズンを戦う可能性もある」