フェルナンド・アロンソは、ペナルティを科せられるF1オーストリアGPをテスト週末と捉えつつも、導入されたアップグレードに励まされているようだ。フェルナンド・アロンソは、エンジンとギアボックスを交換しているため、合計で25グリッドの降格処分を受ける。チームメイトのジェンソン・バトンのマシンは旧型のままだが、フェルナンド・アロンソのマシンにはショートノーズを含め、アップグレード版の空力パッケージを搭載している。
予選を15番手でチームメイトよりコンマ1秒速いだけだったフェルナンド・アロンソだが、ショートノーズ版のMP4-30について「感触はいい。今週末はコーナーの競争力が上がっているように感じる」とコメント。「グリップが増している感覚だ。方向性はいい。新しいパーツは大体予想通りのものを届けてくれている」「Q1での僕のラップは特に良くなかったし、新車と旧車の差がコンマ1秒しかなかったのは、ジェンソンの方が良いラップをしたからだろう」「ただ、ここはかなりハイパワーのサーキットなので、この新しい空力パッケージを生かし切れないのが残念だ。でも、僕たちは正しい方向に進んでいるし、そういう意味では今のところとてもポジティブだ。その一方で信頼性に関しては問題が多い。全てのセッションでストップしている」フェルナンド・アロンソは、ジェンソン・バトンと共に最後列からスタートした後、序盤にグリッドペナルティの未消化分としてドライブスルーペナルティを実行しなければならない。フェルナンド・アロンソは、この状況にフラストレーションを感じると言いつつも、マクラーレン・ホンダが今回のグランプリから集めた貴重なデータを来週に実施される2日間のインシーズンテストで生かしていくと述べた。 「レースが始まったらさらに追加のペナルティがあるけど、まあ仕方ないことだ。2台がそれぞれ異なる構造を施しているので、僕たちにとっては学習の週末だと思っている。明日のレースではいろいろと答えを出さなければならないことも多いし、答えを得られることを願っている」「もちろん、ルールやペナルティを考えれば、1周目でレースを終えたい衝動にかられる。次のレースに向けてエンジンを温存できるしね。少なくとも最後尾なわけだし、3周目にはマノー・マルシャ勢から30秒も遅れをとる。ちょっとキツイよね」「でも、それは僕たちのDNAではないし、今年のマシンではあまりたくさん走っていないので、できれば明日は2台揃ってレースを完走して、来週のテストで分析できるくらいの大量のデータを集めたい」関連:【画像】 マクラーレン・ホンダ MP4-30 ショートノーズ