レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナー代表は、F1スペインGP予選における2人のレッドブル・レーシングのドライバーの対照的な結果について言及し、特に20番手に沈んだ角田裕毅の苦戦について「助けようとダウンフォースを少し上げた」と語った。予選では、マクラーレン勢が圧倒的なスピードでフロントロウを独占し、オスカー・ピアストリが今季4度目のポールポジションを獲得。ランド・ノリスが2番手に続いた。
その中で、レッドブルのマックス・フェルスタッペンは3番手を確保し、ダメージを最小限にとどめた形で2列目から決勝に臨む。しかし、角田裕毅はまったく異なる結果となった。Q1で20番手に終わり、予選最下位という屈辱的なポジションに沈んだ。チームメイトとのパフォーマンス差は歴然で、週末を通じて苦戦が続いていた角田のマシンには、明確な原因が見出せていないという。レッドブルF1のチーム代表であるホーナーは、Viaplayのインタビューで次のように語った。「正直なところ、マクラーレンとの差はコンマ3秒くらいになると思っていた。実際にその通りだった。オスカーとランドには本当に拍手を送りたい。彼らはフロントロウをしっかり固めた。我々としては“ベスト・オブ・ザ・レスト”だ。もちろん、明日は長いレースになるし、戦略面でもいくつかの選択肢がある。ターン1までのストレートも長いから、展開次第では面白くなるだろう」続いて、角田裕毅の不調について尋ねられると、ホーナーはその状況に頭を悩ませていることを認めた。「彼はこの週末ずっと苦しんでいた。何とか助けになればと思ってダウンフォースを少し上げてみたが、それでもうまくいかなかった。現時点では正直、なぜここまで遅れをとっているのか理解しづらい。今後、しっかりと原因を調査する必要がある」「彼は明日のレースでかなりのポジションを挽回しなければならない」とも語り、最後方スタートからの追い上げに期待をかけた。レッドブルとしては、フェルスタッペンの上位グリッド確保によりある程度の希望は残されているが、角田の低迷はマシン、セットアップ、そしてドライバー自身の適応のいずれに問題があるのか、原因の究明が急がれる。