角田裕毅が、レッドブル・レーシングのF1ドライバーとして日本のファンの前に登場。「目標は日本GPで表彰台」と語った。先週、レッドブル・レーシングへの移籍が発表された角田裕毅は、ホンダ青山本社の建替えに伴う『Hondaウエルカムプラザ青山グランドフィナーレ』のイベントに出演し、レッドブルドライバーとしての第一声をファンに届けた。
イベントは4時半から整理券が配られ、400名のファンが集まった。「まさか日本GPでいきなりレッドブル・レーシングで走れると思ってなかったですし、逆にタイミングがホンダ最終年というものもあって、すべてが噛み合って、今いい状態でここに立ててると思うので、皆さんの応援のおかげでもありますし、今までたくさんサポートしてくれた方々のおかげだと思うので、今回はみんなと一緒に鈴鹿で楽しめていけたらなというふうに思います」と角田裕毅は語った。レッドブル・レーシングへの昇格が決まったときの気持ちは「本当に正直に言うと、特に何もなかったですね」と角田裕毅。「違うチームに変わるな…レッドブル…うれしいという気持ちはもちろんありました(笑)ただ、何より、よくよく考えると、日本GPでいきなり走れるというシチュエーションが現実味がなくて、本当に最初に聞いたときは『おお、これは面白くなるな』と」「逆に一番楽しみなのは、これ以上にないプレッシャーとチャレンジングなシチュエーションって、たぶん人生でないと思いますし、デビュー戦というシチュエーションが重なったことでとてつもないエキサイティングなレースになるんだろうなとしか想像しなくて」「いろいろバタバタすぎてうれしいという気持ちもなかなかじっくり感じることもなく、まずはシミュレーターだったり、シートフィッティングをして、もちろんレッドブルに上がったこともすごいいいんですが、まずエンジニアとかチームでお世話になった方々と話して、『こういう状況でレッドブル・レーシングに上がりました。いままでありがとう」っていうことをたくさん話してたので、ミックスなフィーリングがありながらも、意外と落ち着いてました」レッドル・レーシングへの昇格後、角田裕毅はレッドブル・RB21でシート合わせを“やり直した”。「F1のコックピットのなかで座っちゃえば景色は同じなんで、ごめんなさい、つまんなくて(笑)「正直、シート合わせはしてあったんですよ、今年リザーブドライバーだったんで。で、バーレーン前にリザーブドライバーとしてシートフィッティングをして、その当時の気持ちは「なんで俺こんなの作ってんだろうな。どうせ走んねえのにな』と思いながら適当に作った部分があったんですよ。一回座って『ああ、これいいよ』みたいな状態で。で、実際、今回決まった時にちょっと焦って『あっ、あのシート使うのか』と思って。だから、今回は真剣にやって、いいシート作れと思います。シートは自信あります」また、角田裕毅はレッドブルのミルトンキーンズのファクトリでは2日間シミュレーターに乗った。「シミュレーターを2日間くらいしてきて、シミュレーター上ではそこまでチャレンジングなクルマとは感じなかったですけど、もちろん、セットアップによって、レッドブルのよくみんなが聞く、前が曲がりやすいクルマっていうイメージはあったんですけど、ただトリッキーかと言われると、そこまで変な複雑な気持ちはなかったんで、もちろんシミュレーション上ですけど、もちろん経験もあって、どういうクルマにしたいかっているのはマックスと正直違うと思うし、自分は自分でいいクルマを作って、まずはクルマの理解をして、FP1から徐々に徐々に走っていきたいなと思います」昨年のアブダビテストでは角田裕毅はレッドブル・RB20に乗り、「自分のドライビングスタイルに合っている」と語っていた「ちょっとセールストークも入っていますね(笑)」と角田裕毅。「でも、そこで普通な感じで走れたので、合っているのかなとは思いました」レッドブルのドライバーとして挑むF1日本グランプリ。「あまり期待値をあげたくないのは正直なんですけど、今回鈴鹿グランプリでレッドブルとして表彰台にまず乗りたいうのが目標です」と角田裕毅はコメント。「正直、表彰台とは言いつつ、そんなに最初からうまくいくとは思っていないので、まずはクルマのことを理解して、どんなクルマなのか、VCARBのクルマと比べてどんなクルマなのかを、FP1から徐々に徐々に確かめて、自然と僕が楽しんで乗れるようになったら、結果も自ずとついてくると思うんで、そこで表彰台がついてくれば、最高かなと思います」
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