ウィリアムズは、簡単にはメルセデスに次ぐ勢力の座に戻れないだろうと認めている。昨年、メルセデス以外で最も速いチームであることを明確にしてシーズンを終えたウィリアムズだったが、2015年にはフェラーリに追いぬかれてしまった。チーフエンジニアを務めるロブ・スメドレーは、F1バーレーンGP後に「開幕4戦が終わった時点で、すでにパワーバランスが見えている」とコメント。
「我々はバルセロナに一連のアップグレードを準備しているが、フェラーリに追いつくのは非常に困難だろう」ウィリアムズのドライバーであるフェリペ・マッサは、フェラーリに対するウィリアムズの予算規模の小ささが表れ始めているとバーレーンで語っていた。また、ウィリアムズの副チーム代表クレア・ウィリアムズは「3番手は恥ずかしい位置などではありません」と Sky にコメントしている。クレア・ウィリアムズもフェラーリの予算に対抗するのは難しいというフェリペ・マッサの見解に同意した。「私は常にライバルたちよりも熱心に、かつスマートに働くのが重要だと言っていきました。マクラーレンやフェラーリはいつでも私たちよりも大きな予算を持っていましたが、私たちは彼らと戦って16のチャンピオンシップを制してきました」「フェラーリは、開発にこれまで配分されていたものに加えて1億ユーロ(約128億円)つぎ込むと聞きました。それは私たちの予算総額です!」「正直なところ、私は彼らの3分の1の予算で彼らに勝てるようになりたいです」しかし、ロブ・スメドレーは、エンジニアリングの観点からウィリアムズがフェラーリを攻略するのがいかに難しいかを承知している。フェラーリはフェリペ・マッサとロブ・スメドレーのかつての所属チームだ。「我々はすでにマシンから優れたポテンシャルを引き出している。そして、この仕事は継続しているが、急激にペースが向上するとは期待していない」とロブ・スメドレーは述べた。「また、後方にはレッドブルのようなチームがいることを忘れてはならない。彼らは巨大な組織であり、設備も整っていて、かなりのリソースを有している。彼らが自分たちの問題を解決すれば、今よりもずっと調子を上げるだろう。全体として、我々のメインライバルたちは非常に強力だ」
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