セバスチャン・ベッテルの2019年シーズンの不振は、フェラーリが今季マシンに採用したフロントウイングコンセプトが原因だと元F1デザイナーのゲイリー・アンダーソンは考えている。今季、セバスチャン・ベッテルはミスが多いだけでなく、パフォーマンスを発揮するのに苦戦。最近のレースでは予選でチームメイトのシャルル・ルクレールに遅れをとっている。
ゲイリー・アンダーソンは、セバスチャン・ベッテルが、フェラーリ SF90のンダーステア特性に対処できていないと語る。「ベッテルは素晴らしいドライバーだが、彼は自分にぴったりフィットしたマシンが必要だ。マシンがそうではない場合、彼はドロップアウトしてしまう。シルバーストンでは、ハミルトンやフェルスタッペンのようなトップドライバー全員が限界を越えて走っていたが、セバスチャンはそうではなかった」とゲイリー・アンダーソンは Autosport に説明。「フェラーリはアンダーステア傾向があるが、それにベッテルは対処できていない。彼はダブルディフューザーではキングだったが、現在の時代ではそれを搭載することはできない」バルセロナでの冬季テストではフェラーリ SF90は最強のマシンと思われていた。メルセデスと異なるデザインのひとつはそのフロントウイングにある。しかし、フェラーリは新たなフロントウイングコンセプトに適応することができず、プラクティスで様々な選択肢を試している。「フロントウイングによるアンダーステアだと思う。メルセデスは冬に大きな一歩を踏み出し、より多くのダウンフォースを生み出した。フェラーリはこれを解決することができるが、再び長い時間がかかるだろう」